第二新卒は不利?企業が採用したい理由と対策をご紹介

第二新卒の転職は、入社して間もない企業を辞職するため、印象が悪く「転職に不利になるのではないか?」と不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。 しかし、第二新卒は転職活動で不利になることはなく、逆に強みになることがあります。この記事では、第二新卒の転職活動において、不利にならない理由やアピールするべきポイントを紹介していきます。


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第二新卒は不利?採用市場の実態とは

まずは採用市場における第二新卒の需要について確認していきます。

第二新卒は需要が高い

近年は、大きく2つの理由により、多くの企業で第二新卒の需要が高まっています。厚生労働省による「新規大卒就職者の事業所規模別離職状況」によると、入社3年後までには新卒の1/3が離職しており、人数にすると2017年(平成29年)3月卒業では15万人以上です。

多くの企業は、第二新卒に熱意やポテンシャル、どうしてもその企業で働きたいという意欲を求めています。ミドル転職者のような実績や経験までは求めていません。そう考えると、第二新卒でも転職しやすいといえるでしょう。

教育面

まずは、入社後の教育が最小限で済むところです。新卒であれば、名刺の交換や電話の応対といった社会人基礎から教育が必要ですが、第二新卒では前職では社会人としての基礎が身についていることが多いため、入社後の教育コストを削減することができます。

柔軟性

第二新卒は柔軟性があるところも期待されています。前職での勤務歴が長くなるほど、転職先の企業文化や人間関係に悩むケースが多いです。第二新卒はひとつのやり方に固執している印象を受けず、新しい職場の文化になじんでくれるという安心感があります。

しかし、不利になることも

一方で、第二新卒という理由でネガティブに捉える企業も少なくありません。新卒やミドル転職者の採用には積極的でも、第二新卒には消極的なところもあります。

理由としては、前職における勤務歴の短さです。長くても3年しか務めていないので、採用してもすぐに辞めてしまうのではないかと懸念されています。

特に、退職の理由が人間関係の問題だったり、待遇面の不満だったりすると印象が悪くなるケースがあります。健康面で不安がある場合も、良い印象を与えることは難しいでしょう。転職活動の際には、こうした懸念を払拭できるよう対策しなければいけません。

第二新卒の転職におけるアピールポイント

では、第二新卒が転職を希望する企業の不安を払拭するには、どのようなアピールをすれば良いのでしょうか。

キャリアプランを明確にする

先述のとおり、多くの企業では第二新卒に、どうしてもその企業で働きたいという熱意を求めています。もちろん、ただ働きたいとアピールするだけでは不十分で、具体的に何がしたくて、何ができるか伝えなければいけません。

その企業におけるキャリアプランを明確にするには、事前のリサーチが大切です。企業のホームページを見るのはもちろん、実際に勤務している社員に質問したり、その企業に詳しい転職エージェントに聞いてみたりすると良いでしょう。

そこから自分の能力の活かしどころや、目指したいキャリアプランを見定め、企業にアピールできれば、働きたいという熱意が伝わるはずです。

キャリアプランの立て方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

前向きな転職理由を伝える

面接で前職の退職理由を聞かれたとき、人間関係の問題や待遇面の不満など、ネガティブな理由を発言してしまうと、印象が悪くなってしまいます。

退職理由は、できるだけポジティブな理由に置き換えるのが望ましいでしょう。例えば、人間関係の問題にしても「相性が合わなかった」という理由だけでは、企業には良い印象を与えることが難しいです。

そこで、「仕事の問題点を改善しようと提案したが自身に裁量がなく、改善に時間を要した」と具体的に伝えることで、仕事に対する熱意や責任感、問題意識が伝わるはずです。

その上で、こうした熱意や責任感、問題意識をその企業で役立てたいことを伝えることで、十分な志望動機になります。

さらに、「自分にも至らないところがあり、今後は相手の意見も聞きながら、着地点を探っていきたい」と反省点をどう活かすか説明できると良いでしょう。

もちろん、こういった置き換えは咄嗟にできるものではありません。あらかじめ、どのような質問が来るか想定して、企業にネガティブな印象を与えないよう考えておきましょう。

熱意が伝わるようにする

その企業で働きたいという熱意は、面接の受け答え以外でもアピールできます。先ほど触れたとおり、その企業について詳しく知っていることも大事ですし、履歴書や職務経歴書を作りこむことも必要です。どれだけ企業に貢献できるのかをイメージしてもらうために、自身の強みを具体的に記載しましょう。

もちろん、挨拶や立ち振る舞い、服装など、社会人としてのマナーはしっかりと身についていなければいけません。真面目さに加えて明るさも感じられる表情や話し方ができると、なお良いでしょう。

第二新卒の転職先の選び方

第二新卒の需要は、企業によって大きく異なります。どのような企業を選べば良いのでしょうか?

第二新卒の採用に積極的な企業

第二新卒の採用に積極的なのは、慢性的な人手不足に悩まされており、新卒だけでは必要人員を満たせない企業です。
そのような企業では新卒を採用するのと同じ目的で、第二新卒を積極的に採用しています。即戦力ではなくポテンシャルを重視しています。教育の手間やコストを省ける点は、人員や予算に余裕の無い企業にとっても魅力です。

ほかにも、社内の若返りを図っている企業は、第二新卒を積極的に採用しています。特に、やる気がある若い人材を必要とする傾向があるようです。

企業が若返りを図るのは、職場の活性化や成長を促すという目的があります。高齢化が進むと、ひとつの考えに凝り固まる恐れがあり、定年を迎えて退職したときに事業を継続できなくなる恐れもあるからです。

若い人材を確保して、社員の流動性が高まれば、新しい発想が常に入り込んで、時流に乗った経営ができるようになります。また、先輩社員たちの刺激にもなるでしょう。だからこそ、同じ若くても受け身ではなく、やる気がある人材を必要としています。

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採用後は定期的に研修があり、スキルアップする機会も豊富です。さらに先輩社員がメンターとして付き、1on1で指導やアドバイスを行います。

最初の配属先で経験を積んだら、入社3年後を目安にキャリアプランの実現に向けて、具体的なアクションを起こせるでしょう。

第二新卒での転職をお考えの際は、ぜひご相談ください。

まとめ

第二新卒は、すでに社会人としての基礎が身についていながら、柔軟性もあるところが企業にとって魅力です。新卒やミドル転職者と比べても、転職するのは不利ではありません。ただし、早期に退職しているという懸念があるため、面接ではそれを払拭できる受け答えができると良いでしょう。