大卒フリーターはやばい!抜け出すために知りたいポイント5つ

「大卒でフリーターはやばい?」「正社員の方がいい?」といった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、大卒フリーターから抜け出すポイントを紹介します。フリーターのメリットや問題点についても解説しているため、ぜひ参考にしてください。


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大卒でフリーターになる割合は約1割

厚生労働省の「若年者雇用対策の現状等について」によると、大学を卒業してアルバイト・パートに就く人の割合は9.9%です。大卒の約1割はフリーターになっています。

出典:「若年者雇用対策の現状等について」(厚生労働省)

全体で見ると、大卒でフリーターとなるのは少数派であるといえますが、実際に「やばい」と言われるのはなぜなのでしょうか。

次項で詳しく説明しましょう。

大卒でフリーターが「やばい」と言われる原因

なぜ大卒でフリーターになると「やばい」と言われるのでしょうか。

ここでは、大卒でフリーターになる問題点について、正社員との違いをふまえながら説明します。

学歴が活かせなくなる

正社員の給与は学歴の影響を受けることが多く、中卒や高卒に比べ、大卒の方が高収入です。

20代における大学卒と高校卒の賃金格差は男女別で以下のとおりです。

男:約30万円の差
(大学卒:約248万/高校卒:約219万)
女:約63万円の差
(大学卒:約259万/高校卒:約196万)

※「令和2年賃金構造基本統計調査 結果」(厚生労働省)をもとに試算

一方、アルバイトの場合は学歴に関係なく時給が決められているため、大卒という学歴を活かせません。

また、学生時代に奨学金を借りていた場合、収入が少ないことによって奨学金の返済が困難になる可能性があります。

特に一人暮らしの場合、家賃・生活費・通信代などさまざまな費用を自分で負担するでしょう。しかし、アルバイトのみで生計を立てるのは簡単ではありません。

場合によっては、アルバイトを掛け持ちして毎月の生活を賄わなければならないこともあるでしょう。

友人との差が広がる可能性がある

大卒でフリーターになれば、正社員として働く同級生と、年収・スキル・経験において差が広がる可能性があります。

仕事内容にもよりますが、ほとんどの場合は高校生でも大学生でも業務内容は同じで、特別なスキルを必要としないことがほとんどです。

また、最も正社員と違うところは責任の大きさです。どれだけ勤務年数を重ねても、アルバイトやパートの仕事における最終的な責任は正社員が担っています。そのため、任される仕事や給与は必然的に正社員に偏ります。

社会的な信用が得られず不利な扱いを受けることがある

フリーターは雇用が安定していないため、社会的信用を得にくいデメリットがあります。社会的信用を得にくいことで、クレジットカードの契約が難しくなったり、家を借りるのが難しくなったりします。

場合によっては、結婚も相手方の両親から反対されるケースも少なくありません。

年齢を重ねても余裕のある生活がしにくい

正社員とフリーターの生涯賃金を比較すると、以下のようになりました。

正社員:約2.7億円
フリーター:約1.02億円(※)

フリーターでは、なかなか昇進や昇給が難しく、基本的には賞与がありません。そのため、年齢を重ねても給与アップが見込めません。フリーターのまま働き続ければ、貯蓄が難しくなり、老後の生活が苦しくなる可能性があります。

また、体調不良で仕事を休んでも、休んだ分だけ給与が減ります。労働保険に加入していない限り、休業補償は受けられません。

さらに、納める保険料は国民年金のみのため、厚生年金も納めている正社員と比べると、将来もらえる年金は少なくなります。またアルバイトでは、何年働いても退職金がもらえないデメリットもあります。

参考:「ユースフル労働統計 2021」(独立行政法人労働政策研究・研修機構)
(※)「令和2年賃金構造基本統計調査 結果」(厚生労働省)のデータをもとに試算
(平均時給1,400円換算で、22〜60歳まで1日8時間(週休2日)働く場合)

大卒でフリーターを楽しめる人の特徴

ただし、仕事における価値観によっては、正社員ではなくフリーターとして働く方が向いている人もいます。

ここでは、大卒フリーターのメリットを3つ紹介します。

自由な働き方がしたい

自分の都合に合わせて自由に働きたい人は、フリーターが向いているといえるでしょう。正社員になると、基本的に出勤日は会社が決めているため、自分の都合で休みを取れるケースはほとんどありません。

しかし、アルバイト・パートであれば、休みを自分で決められることが多く、ある程度自由に働けるのがメリットです。

バンドマンや役者を目指している人など、自由に休みを決めたい人などは、アルバイトとして働くケースが多くあります。

職を転々としたい

さまざまな仕事を経験してみたい方は、フリーターに向いているといえます。正社員と比べて、アルバイトやパートは短期雇用が前提のケースも多く、退職するハードルが低い傾向にあります。

また、正社員と比べるとアルバイトの方が応募資格が緩いことも多いです。行える業務の範囲が限られてきますが、さまざまな業界の経験を積むことはできます。

自分がどのような業界に興味を持っているのか、将来どのような仕事がしたいのか分からない人は、フリーターとしてさまざまな仕事を経験してみるのもよいでしょう。

ダブルワークがしたい

ダブルワークでさまざまな仕事を経験したい方、たくさん働きたい方などは、フリーターが向いているといえるでしょう。正社員として就職すると、副業を禁止されている企業が多くあります。

フリーターは副業禁止ではないため、ダブルワークが可能です。さまざまな仕事を経験できたり、頑張って働けば正社員よりも給与が高くなったりする場合もあります。

将来に不安を感じているときに考えるべきこと

「大卒なのにフリーター」という負い目を持ってしまい、自分に自信が持てなくなることがあります。社会人として働く周囲の友人と自分を比べ、落ち込んでしまうことも少なくないでしょう。

これまでに述べた通り、大卒でフリーターのままでいる場合に最も大変に感じるのは「収入面」です。

金銭面の余裕のなさによって、ストレスが溜まっている場合や気持ちが落ち込んでいる場合は、正社員へのキャリアアップを考えることをおすすめします。

特に、30代を過ぎるとなかなかフリーターから正社員への転職は難しい傾向にあります。第二新卒の今、キャリアアップを考え始めた瞬間を好機だと認識し、一歩踏み出してみることもひとつの手です。

大卒フリーターから正社員を目指す!キャリアアップ成功の5つのポイント

ここでは、大卒フリーターから抜け出すためのポイントを5つ紹介します。

できるだけ早く行動する

フリーターとして働いている場合は、3年以内に正社員として就職するのがおすすめです。厚生労働省が、大学卒業後3年以内は新卒扱いとして扱うよう呼び掛けています。

人手不足の企業が多く、「第二新卒」として雇用を促進している企業は増えています。企業は出来るだけ若い人を正社員採用して育成したいと考えていることが多いため、早めに行動することが大切です。

自己分析を行い目標を明確にする

フリーターから抜け出すためには、これまでの自分を振り返り、自己分析を行うことが大切です。

「なぜフリーターになったのか」「なぜフリーターを抜け出したいのか」「将来どのように働いていきたいのか」など、きちんと分析し、目的や目標を明確に持ちましょう。

正社員として働きたい理由を明確にすることで、面接で志望動機や自己PRを聞かれても自信を持って答えられます。転職活動では、入りたい企業についての企業分析も合わせて行うとよいでしょう。

フリーター経験を武器にする

転職活動では、フリーターで得たスキルや経験を武器にするとよいでしょう。些細なスキルであっても、企業に役立つスキルとしてアピールできます。

コミュニケーション能力や臨機応変に対応できる能力など、応募先企業にどのように生かせるのか、具体的なエピソードを交えて伝えるとよいでしょう。

根気よく就職活動を続ける

フリーターから正社員になるための就職活動は簡単ではありません。新卒に比べてフリーターは市場価値が低いため、場合によっては内定をもらうまで時間が掛かります。

そのため、長期戦も覚悟して根気よく続けるのが大切です。また就活に時間を割くとフリーターの収入が減ってしまいます。うまく休みを調節して、就活しましょう。

人材育成に力を入れている企業に応募する

自分の強みが分からない、自分に自信がないという場合、働きながら見出すという考え方もあります。

最近では、人材育成に力をいれている企業も多くあります。未経験採用や、第二新卒採用を積極的に受け入れている企業を選ぶと、フリーターでも採用確率が高いといえます。

第二新卒で就活を行っているならグッド・クルーがおすすめです。

グッド・クルーは、学歴・経験不問で、新卒後三年以内の「第二新卒」の採用を積極的に行っています。教育や研修制度も充実しているため、入社後にスキルアップできます。

「就職できるか不安」「早くフリーターから抜け出したい」といった方は、ぜひ一度お問い合わせください。

詳細はこちら

まとめ

フリーターとして働いていくことは、悪いことではありません。

しかし、正社員と比べて収入が低かったり、社会的信用を得られなかったりといったデメリットがあります。今の状況に不安がある場合や、フリーターから抜け出したい場合は、早めに計画を立てて行動することが大切です。

人材育成に力をいれている企業への転職もひとつの手です。悩んだ方は、一度グッド・クルーへご相談ください。