【就職活動】第二新卒の有利な点|新卒との違いを解説

転職が当たり前となってきている現代では、第二新卒の転職も少なくありません。そして、第二新卒の転職でよくある疑問が、「第二新卒の有利な点は何か」「新卒との違いは何か」というものです。 この疑問に対する答えを明確にしておくことで、転職活動を効率的に進めることができます。 そこで今回は、第二新卒の有利な点を解説します。「第二新卒は社会人経験が浅くて評価されにくいのではないか?」といった不安を抱えている方は、ぜひ参考にしてください。


この記事は約7分で読み終わります。

採用市場における第二新卒の需要は高い

そもそも、採用市場における第二新卒の需要はどれほどあるのでしょうか。

第二新卒を採用する企業は多い

近年では、第二新卒に対する企業の需要が高くなっている現状です。調査によると、2019年に前年比で中途採用数が増加した企業は全体の35.4%、逆に減少した企業は全体の17.2%でした。

参考:「中途採用状況調査2020年版」(株式会社マイナビ)

上記の結果からわかるように、人材不足などの影響を受けて、第二新卒を採用している企業が増加傾向にあります。企業は、即戦力よりも熱意やポテンシャルに期待しているともいえるでしょう。

「第二新卒は就職活動で有利」は本当

第二新卒の需要はあるものの、就職活動でよく取り上げられることの多い「第二新卒は就活で有利」は本当なのでしょうか。

このようにいわれている背景として、新卒にはない社会人経験や新卒よりもキャリアプランが固まっている点がその理由として挙げられます。それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。

新卒にはない社会人経験がある

第二新卒のメリットは、新卒にはない社会人経験があることです。新卒と違い、第二新卒は最低限のビジネスマナーに加え、電話応対やパソコンの使い方など、社会人に必要な基本的なスキルが備わっています。

企業のなかには、新卒で入社した社員を対象に研修を実施し、その後OJTトレーナーによる教育制度を設けている場合もあるでしょう。

しかし、少なからず社会人経験のある第二新卒には、企業にとって教育の手間やコストを削減できるというメリットがあります。

また、一定の社会人経験はありつつも、まだ社会人としてはフレッシュな人材として企業から期待される点もメリットといえるでしょう。

社会人としてさまざまな経験を積むと、これまでの経験やd業界ならではの事業の進め方に囚われ、考え方が偏ってしまいます。しかし、第二新卒は柔軟な考え方ができるため、企業にとって必要な存在といえます。

新卒よりもキャリアプランが固まっている

実際に新卒で入社した企業で働いてみると、自分が思い描いていた社会人生活と違うという感情を抱いたことがある方は多いのではないでしょうか。この経験を、第二新卒として転職する際に生かせます。

これは、一定の社会人経験がある第二新卒は、新卒入社した企業とのミスマッチなどを踏まえ、将来のキャリアプランがある程度固まっている傾向にあるからです。

キャリアプランとは、「いつまでにどのような仕事をしたいか」「そのためにはどのような経験を積んでいけば良いか」などを明確にしたものです。

新卒と比べると、第二新卒はこうしたキャリアプランが決まりやすく、応募先企業とのミスマッチが起こりにくい傾向にあります。

逆にいえば、「第二新卒はキャリアプランが固まっているのが当たり前」と考える採用担当者もいるので、第二新卒で転職する際はしっかりと将来設計を立てるようにしましょう。

第二新卒の転職で失敗してしまうケース

とはいえ、第二新卒は一度企業選びや自己分析に失敗しているともいえます。そして、しっかり準備していないと第二新卒の転職で失敗するケースも多いのが現状です。

ここからは、就職に失敗してしまうケースをご紹介します。

発言に一貫性がない

1つ目のケースとして、発言に一貫性がないことが挙げられます。

たとえば、転職する理由とキャリアの方向性に一貫性がないことなどが挙げられます。このような状態は、キャリア設計や志望理由を深く考えられていない場合によく発生します。

発言に一貫性がないと、企業側に「なぜ自社を志望したのだろうか?」と疑問に感じさせてしまうことにつながります。

そのため、「どのようなキャリア設計をしているのか」「そのキャリア設計を実現するためにその企業で働く必要性は何か」を明確にするようにしましょう。

退職理由が他責になっている

2つ目のケースとして、退職理由が他責になっていることが挙げられます。

仕事を辞める理由は人それぞれですが、上司や同僚とのトラブルや職場の制度、働き方など、周囲の影響によるものとするのはあまり良くありません。

なぜなら、企業側が「自社でも同じことがあると、すぐ退職してしまうのではないか」と考えてしまうからです。

そのため、仮に退職した理由が人間関係などであったとしても、社会人としての最終的な責任は自分にあることを心に留めて就職活動をすることが大切でしょう。

退職してから転職を始めた

3つ目のケースとして、退職してから転職を始めることが挙げられます。

このケースはここまでご紹介したケースとは少し異なり、採用担当者からの評価やキャリア設計だけでなく、自分自身の生活にも直接影響を与えます。

退職してからの転職は金銭リスクがあり、第二新卒であれば、貯蓄がそこまで多くないという人も多いでしょう。失業給付金などは原則として退職3ヶ月後に受け取るため、転職活動中に生活費がなくなってしまう可能性があります。

そういった状況になると、面接対策や企業選びに焦ってしまい、ミスマッチや準備不足が起こる可能性があります。

結果的に、採用担当者から評価されにくくなったり、生活費を確保するために納得のいかないまま就職したりと、目標とするキャリア設計を実現できない可能性もあります。

希望の企業に就職するためのポイント

それでは、第二新卒の転職で失敗しないためにはどのように就職活動を進めれば良いのでしょうか。

第二新卒ならではのメリットをアピールしよう

何よりも重要なことは、希望する企業に就職するためにも、第二新卒にしかないメリットをアピールすることです。たとえば、仕事に対する熱意、明確なキャリアプラン、柔軟さ、前職の経験やスキルなどをしっかり伝えるようにしましょう。

仕事に対する熱意は、面接でしか伝えられないと思う方もいるかもしれません。しかし、面接だけでなく履歴書や職務経歴書を作り込むことでも伝えられます。

明確なキャリアプランを伝えるには、企業をよく知ることが大切です。そのためには、会社説明会や社員との交流会などを通じて企業を深く理解する必要があります。

第二新卒は、社会人経験がありつつも、業界での勤務歴が長い人に比べると柔軟な考え方ができるのがメリットです。目には見えにくいけれどアピールポイントになる「柔軟さ」を伝えることも大切でしょう。

新卒とは異なり、前職の経験やスキルを伝えられる点も第二新卒のメリットのひとつです。短い期間であったとしても、その期間で成長を感じられるような経験があれば、短期間で成果を残せる人材であると評価してもらえるかもしれません。

第二新卒の転職に不安がある方はグッド・クルーがおすすめ

このように第二新卒にしかないメリットを効果的にアピールするには、自己分析も必要です。自己分析が十分にできていれば、応募先企業に対して自分を採用するメリットを説明しやすくなります。

自己分析を含め、第二新卒の転職に不安を抱えているなら、グッド・クルーをおすすめします。

グッド・クルーでは自己分析やキャリア形成のためのサポートを整えています。「成長実感プログラム」では入社後の自分の成長を振り返ることができ、「メンター・メンティー制度」では働くうえでの悩みや相談に先輩(メンター)が対応してくれます。

第二新卒の転職に失敗せず、キャリアを形成していきたい方は、ぜひグッド・クルーへご相談ください。

まとめ

新卒にはない社会人経験を持つ第二新卒が就職活動に有利になるのは事実です。しかし、発言に一貫性がなかったり、転職活動に焦りが出てしまったりすると、失敗してしまう可能性もあります。

転職を成功させるには、第二新卒にしかない強みをしっかりとアピールすることが大切です。そのためには自己分析をして、キャリアプランを明確にすることが必要です。

ただ、「新卒の就職活動の際に自己分析が苦手だった」「自分自身のことを客観的に見られるようにしたい」という方は、信頼のおける知人や人材支援サービスに頼ってみても良いでしょう。