スキルなしの転職は若い世代ほど有利!
多くの企業では、慢性的な人材難に悩まされており、特に若い世代の人材獲得に苦戦している傾向にあります。後継者がいなくて、現在いる社員が定年を迎えたときに、業務が途絶えてしまう恐れもあります。
そのため、新卒はもちろん、「第二新卒」と呼ばれる転職者の採用にも積極的です。
第二新卒は、職歴があるとはいえ、特定の企業に染まっておらず、自社向きの人材に教育することが容易です。また、新卒とは違って社会人の基礎的な知識やマナーは、すでに身についています。
そのため、教育の手間がかからず、即戦力になるのを期待されています。
もちろん、誰でも採用されるとは限りません。採用にあたっては、新卒以上に厳しい基準が設けられています。
たとえば、新しい企業に馴染める順応性の有無や将来性、積極性、ポテンシャルなどです。企業側でメリットを感じられないと、採用に至らないでしょう。
逆にいえば、これらが備わっていれば、スキルがなくても転職できる可能性は高くなります。
転職に失敗するのは「スキルがないから」だけじゃない
転職に失敗すると、その原因を「スキルがないから」だと考えがちです。
しかし実際には、ほかにも原因があります。該当するものがないか確認してみましょう。
転職したい理由が明確でない
転職したい理由は人それぞれであり、その中には「待遇が悪い」「人間関係がうまくいかない」など、ネガティブなものもあるかもしれません。だからといって、そのまま面接先の企業へ伝えてしまうと、良い印象は持たれないでしょう。
同じ理由ですぐに退職しかねない、というのもありますが、それだけでは面接先の企業で働きたいという明確な理由にならないからです。
企業側は、たとえスキルがなくても自社で活躍できそうな人材を求めています。
どうしてもその企業に転職したいのであれば、どんな人材を求めているのか知ることが大切です。企業が求める人材については、社風や企業理念、社長のメッセージ、新卒者へのメッセージ、SNSなどから調べることができます。
その上で、どのように成長していきたいか、数年先でも良いので具体的なキャリアプランを伝えられると、面接する側も具体的な採用計画を立てやすくなります。
適正のない仕事を選んでいる
ある業種や職種に興味があって転職しようと思っても、それが必ず自分の能力に合っているとは限りません。後から不向きだったと分かって、後悔する場合もあります。
スキルなしで転職すると、求められるレベルに達するまで苦労したり、時間がかかったりするかもしれません。
こうしたギャップが生じるのは、自己分析が十分にできていないことが理由として挙げられます。
そのため、転職をする際は「自分が何をやりたいか」ではなく、「自分は何ができるか」を基準にして、スキルや経験を棚卸してみましょう。その上で、転職先が求めるスキルを今後身につけられるのかどうか、客観的に見つめることができます。
よく「天職」を探すために転職を繰り返す人がいますが、そう簡単に見つかるものではありません。目の前の仕事をこなしているうちに、天職とまではいかなくても、自分に合っていると思えるものが見つかります。その仕事が苦痛でなければ、しばらくは続けてみましょう。
転職の準備が不足していた
転職の理由にしても、仕事の適正にしても、事前準備をしっかりしていれば明確にできます。ほかにも、転職を希望する企業の社風を知ったり、面接でアピールしたりするのも、事前の準備が必要です。
まずは、自己分析でスキルや経験を棚卸して、自分は何ができるかを知ります。次に、候補となる企業について隅々まで調べて、自分に合っているか、どのように役立てるか考えましょう。
応募するのであれば、履歴書や面接でどのようにアピールするか、具体的に対策を練ることが大事です。
それだけの準備をして、ようやく転職のスタートラインに立てるといえるでしょう。
スキルなしでも転職に成功させるポイント
では、スキルなしでも転職に成功するには、具体的に何をすれば良いのでしょうか。
スキルに代わる自分の強みを見つける
スキルがなくても前職や現職で得た経験は、転職先でも役に立つはずです。自分では大したことではないと思っていても、転職先の企業にとっては強みになるかもしれません。
たとえば、社会人としての基礎やマナーがしっかり身についているだけでも、企業にとって良い印象を与えます。
このように、自分の経験を振り返って、アピールポイントを探してみましょう。キーボードを素早く正確に操作できる、コミュニケーションが得意である、問題を解決する能力が高いなど、些細なことでも構いません。
スキルを身に付けてから転職する
これといったスキルがなければ、資格を取得して身につける方法もあります。たとえば、簿記2級は経理、TOEICは英語を扱う業務で重宝されるでしょう。
ただし、資格を取得しても必ず評価されるわけではありません。関連する実務経験があってこそ、初めて価値をともないます。
それでも、自分から進んで勉強して資格を取得するのはやる気の証明になるので、決して無駄にはなりません。自社の求める人材になるために、努力したとみなされる場合もあります。
できれば、転職を希望する企業の業種や職種に関連した資格を取得するのが望ましいでしょう。あまりにもかけ離れていると、企業側もどう評価して良いのか困ってしまうからです。
スキルがなくても働けるところを探してみる
企業の中には、未経験者を積極的に採用しているところがあります。スキルがないなら、そのような企業を探してみることがおすすめです。
たとえば、研修に力を入れている企業であれば、求人募集にてアピールしていることが多いです。自社サイトでも研修内容や制度について紹介している場合もあるので、確認してみると良いでしょう。
それだけではイメージがつかない場合は、実際に企業でどのような研修が行われているか、面接で質問してみると、疑問点が解消されるでしょう。
グッド・クルーでは、第二新卒をはじめ、未経験者を積極的に採用しております。入社後は「社会人基礎研修」をはじめ、月に1回「成長実感プログラム」という研修を3年間受けられます。
さらに、人財価値を向上させるために、販売士や簿記、ITパスポートといった資格の取得にも積極的にサポートしています。グッド・クルーが大事にしている「感情移入能力®」についての研修も行います。
ほかにも、先輩がメンターとなって月に1回1on1を行う「メンター・メンティー制度」を導入したり、有志で自主的に研修を行ったりするなど、成長の機会が豊富です。未経験からスタートしても、3年経つころには次のキャリアパスを目指せるくらい成長が見込めます。
スキルがないままの転職に不安を抱いている方は、ぜひグッド・クルーにご相談ください。
まとめ
転職したいときにスキルがなくても、第二新卒ではポテンシャルが重視されるため、積極的に採用してくれる可能性があります。
ただし、新卒以上に企業側へ採用するメリットを感じさせなければいけません。能力や経験を棚卸したり、興味がある企業について調べたり、何をどのようにアピールするか考えたりするなど、事前の準備が必要です。
スキルに自信がなくて転職活動に踏み出せない場合は、一度立ち止まって、自分がこれまでの経験してきたことを振り返ってから行動するようにしましょう。