仕事を辞める前に準備しておくべきこと
仕事を辞める前は、以下の準備を済ませておきましょう。
家族の了承を得る
仕事を辞めると生活にも大きな影響を及ぼすため、事前に家族へきちんと話しておきます。その上で、家族から了承を得ておきましょう。
「仕事を辞める」とはっきり決めてからではなく、辞めたいと思った時点で家族に相談するのがおすすめです。特に配偶者がいる場合は、相談もせずに仕事を辞めてしまうと後で人間関係のトラブルに発展することも多いため注意しましょう。
当面の生活費を確保する
仕事を辞めると収入も途絶えてしまうため、次の仕事が見つかるまでの生活費を確保しておかなければなりません。現在の仕事を辞めてから転職活動を始める場合、最低でも3ヶ月分の生活費を確保しておくのが一般的とされています。
失業保険をあてにしている人もいるかもしれませんが、退職後すぐで受給はできません。退職理由にかかわらず待機期間として1週間受給できない期間があり、自己都合退職だとそれに加えて給付制限期間が2ヶ月あります。そのため、実際に失業保険を受給できるのは2ヶ月半先です。
退職予定日を検討する
上司に退職の意思を伝える前に、大まかな退職予定日を決めておきましょう。たとえば、「◯月上旬ごろ」というような具合です。それを元に、上司と相談して具体的な退職日を決めます。
その際、転職活動にかかる期間や有給を消化する期間、賞与支給日なども考慮しておきましょう。
転職活動の準備をはじめる
仕事を辞めてから転職活動を始めると、希望する求人がなかなか見つからなかった場合、転職活動が長期化する可能性もあります。そのため、仕事を辞める前の段階で転職サイトや転職エージェントに登録して情報収集を始めておきましょう。
希望に合う求人が少ないような場合に、仕事を辞める時期を遅らせることもできます。
【転職活動~仕事を辞めるまで】流れとスケジュール
ここからは、仕事を辞めるまでの流れと、一般的なスケジュールを紹介します。
3ヶ月前
在職中に転職活動を行い、転職先が決まってから現在の仕事を辞めるのが安全です。そのためには、仕事を辞める予定の時期よりも半年前あたりから転職活動を始めておきましょう。
複数の企業へ応募して、書類選考や面接を何度か繰り返します。すぐに転職先を決めるのは難しいですが、4ヶ月程度で決まれば理想的です。現在の仕事を辞める予定の時期から逆算して、3ヶ月前くらいの時期が転職活動の山場になるでしょう。
2ヶ月前
遅くとも、現在の仕事を辞める予定の時期から2ヶ月前までは、転職先を決めておきたいところです。そして、転職先が決まったら上司に退職の意思を伝えましょう。このときに上司と話し合って具体的な退職日を決めます。
また、退職に関して就業規則でどのように規定されているのかも確認しておきましょう。一般的には、退職希望日の1ヶ月半~2ヶ月前のうちに伝えておくのが理想的です。
1ヶ月前
上司に退職の意思を伝えたあとは、社内で退職の準備を進めましょう。特に大事なのは業務の引き継ぎです。
引き継ぎには時間がかかることも多いため、退職日の1ヶ月前くらいから始めると、余裕を持って取り組むことができます。
マニュアルなどを作成したり、必要な資料をまとめたりしておくのもおすすめです。後任者がスムーズに業務を引き継げて、円満退職につながるでしょう。
10日前~退職日当日
これまで自分が使っていたデスクやロッカーは、退職後には別の人が使用します。退職日の10日前くらいになったら、パソコンに保存しているデータの整理や、持ち物の整理などもおこなっておきます。
私物は全部持ち帰って、引き出しの中などには何も残さないようにしておきましょう。不要な書類などがあった場合には、シュレッダーにかけて処分しておくのが望ましいです。
また、源泉徴収票を忘れずに受け取っておきましょう。源泉徴収票は転職先で年末調整の際に提出を求められる書類です。会社側の都合で退職日までの発行が難しい場合は、後日郵送してもらう形でも問題ありません。
円満に退職するための3つのコツ
ここからは、円満に退職するためのコツを3つ紹介します。
業務の引継ぎはスピーディーに済ませる
うまく引き継ぎができなかった場合、会社の業務が一時的に停滞する可能性があります。後任者が困ってしまうばかりか、取引先にも迷惑がかかってしまうかもしれません。
円満に退職するためにも、引き継ぎはなるべく時間に余裕を持って、スピーディーに済ませることが大切です。
引き継ぎ用のノートを作って重要事項をまとめておけば、後任者は安心して仕事ができるでしょう。
お世話になった人への挨拶も忘れないようにする
新人の頃に指導を受けたなど、これまでお世話になった先輩社員もいるでしょう。仕事上のスキルも、社会人としての常識も、教えてくれた人がいたからこそ身についたことです。仕事を辞める際には、そのようなお世話になった人に対してきちんと挨拶をして、感謝の気持ちを伝えることが大切です。
また、取引先の担当者など社外でお世話になっていた方へも、退職の挨拶をしておくのが社会人としてのマナーです。取引先への挨拶の際は、後任者にも同行してもらい紹介するとなお良いでしょう。そうすれば、自分が辞めた後もスムーズに関係を続けることができます。
貸与品がないかを確認する
仕事で普段使っているものや身につけているものなどで、会社から貸与されているものもあるかもしれません。そのような貸与品は必ず返却しましょう。貸与品を持ち帰ってしまうと、退職後にトラブルに発展してしまう可能性があります。
特に社員証やカードキーなどは、会社のセキュリティにもかかわるため、返却忘れがないように注意しましょう。
転職するならグッド・クルーがおすすめ
仕事を辞める準備とともに、転職活動をスタートした人も多いのではないのでしょうか。自分に合った社風、働き方ができる会社へ転職するなら、将来設計をしっかりと考えておく必要があります。
しかし、中にはやりたいことやキャリアプランがはっきり決まっていない人や、志望先が経験者のみの募集しかなく、諦めてしまう人もいるでしょう。
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入社後には先輩社員と1:1で面談ができるメンター制度を導入しており、キャリア設計や目標設定を定期的に行う機会が得られます。上司とは異なり明確な上下関係はないため、仕事のささいな相談も含め、気軽にコミュニケーションを取ることができます。
アドバイスを受ける中で、自分でも気が付かなかった新たな可能性を見つけられるかもしれません。
転職を検討中の方は、グッド・クルーへお問い合わせください。
まとめ
仕事を辞める際には、退職希望日から逆算してスケジュールを立てた上で、綿密に準備することが大切です。そして、後任者への引き継ぎや、お世話になった人への挨拶などをしっかりと行っておきましょう。円満に退職できれば、転職先でも気持ちの良いスタートを切ることができます。