「転職先が合わない…」1年で辞めてもいい?後悔しない判断軸とは

現職の不満を解決するため、転職を決意する人は多いでしょう。しかし、すべての転職者が理想の会社に転職できるわけではありません。 転職後、1年未満でまた転職を考える背景にはどんな理由があるのでしょうか。1年未満で転職するメリットとデメリットを解説しますので、参考にしてください。


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転職後すぐに辞める人は意外と多い

厚生労働省が発表した「平成27年転職者実態調査の概況」によると、転職者のうち2割弱は1年未満で前の会社を辞め、転職しています。

そのうち、第二新卒が含まれる20~24歳では約4割、25~29歳では約2割という結果になりました。

前職の勤務期間 6ヶ月未満 6ヶ月~1年未満
総数 8.5% 10.2%
20~24歳 14.4% 25.2%
25~29歳 7.7% 11.6%

出典:「平成27年転職者実態調査の概況」(厚生労働省)
※出典元を参考に作成

同じ会社で長く務めている人にすれば意外な結果かもしれませんが、世の中には短期間で転職を決断する人がそれなりにいるようです。

合わない会社で苦しい思いをし続けるくらいなら、早々に次の会社を探そうと考える人は少なくないのでしょう。

転職後に1年未満で辞める理由とは

せっかく苦労して転職したにも関わらず、1年未満でまた転職に至るのはなぜでしょうか。よくある4つの理由を解説します。

人間関係で悩んでいる

どんなに職場環境が良くても、好きな仕事ができていても、職場にひとりでも合わない人がいればストレスが溜まってしまうものです。

特に、合わない人が上司だと仕事上必ず関わることになりますし、言われるがまま耐えなければならない状況にもなりうるでしょう。

怒鳴る、無視する、人格を否定するなどパワハラやモラハラを受けている場合は大きなストレスになります。このような悪い人間関係に悩んだ結果、短期間での転職を検討する人は少なくありません。

社風が合わない

社内の雰囲気や、企業理念が合わないと感じることも早々に転職を考える理由のひとつです。

社員のテンションが体育会系でついていけない、飲み会や休日の集まりが多く仕事とプライベートの切り替えができないなど、入社してからギャップを感じる人もいるでしょう。社風が合わないと会社にもなかなか馴染めません。

馴染めずに会社で浮いた存在になってしまえば、ほかの社員との関係が悪化するおそれもあります。仕事にも悪影響を及ぼしかねないので、社風が合わない会社からは早めに離れるべきでしょう。

仕事内容に不満がある

苦手な仕事をすることに苦痛を感じる人は多いです。面接時にあらかじめ希望する仕事を伝えていたにも関わらず、実際には苦手な仕事を与えられたとなれば不満はさらに大きくなるでしょう。

中には、転職後にいきなり未経験の分野を任されたという人もいるかもしれません。給与のためと割り切って働く人もいますが、多かれ少なかれストレスを感じるはずです。

部署への異動や配属先を希望しても、通らないケースは珍しくありません。「楽しく思えない仕事をいつまでも続けるくらいなら」と、転職することを選ぶ人は多いのではないでしょうか。

給与や待遇が募集要項と違った

求人情報に書かれた条件と、実際の給与や待遇が異なれば、職場への不満を募らせるのは当然でしょう。残業時間が募集要項の記載より多かったり、実は残業代が出なかったりと、虚偽の求人情報を掲載する企業は少なからず存在します。

従業員を劣悪な環境で働かせる、いわゆるブラック企業で働くことは心身の健康に悪影響を及ぼします。自分自身を守るためにも短期退職は妥当な判断でしょう。

転職して1年で退職する4つのメリット

1年未満で転職することにネガティブなイメージをもつ人は多いかもしれません。しかし、早期退職には多くのメリットがあります。

第二新卒なら比較的転職しやすい

第二新卒は転職市場で有利だとされています。第二新卒は基本的なビジネスマナーが身に付いており、教育にかけるコストを削減しやすいためです。さらにまだ若さもあります。

転職しようか迷いながら何年も同じ会社にい続け、歳を取れば若さを武器に転職するのは難しくなるでしょう。

早期退職でも、理由によっては採用担当者にそこまでネガティブな印象を持たれることなく転職先が決まることもあります。

第二新卒が転職しやすい理由は以下の記事で詳しく説明しているので、あわせて参考にしてみてください。
【就職活動】第二新卒の有利な点|新卒との違いを解説

新たなスキルを身につけられる

転職により環境を変えることで、新天地で新たなスキルを学ぶことができます。言い換えれば短期間でキャリアアップできる可能性があるということです。

また、転職によって視野が広がることもあります。前の会社と次の会社では、社風や企業理念、ビジョン、社内の人たちとの関わり方までガラッと変化することでしょう。大きな変化に柔軟に対応し、視野を広げて仕事に活かすことができる人は、転職先で活躍できるはずです。

体調が悪化してしまうのを防げる

合わない仕事を無理して続けたり、パワハラやモラハラを受けながら我慢して働き続けたりすると、いつか心身が壊れてしまいます。そのような状況であれば、早期退職をすることで自分の心と体を守ることができるでしょう。

万が一、ストレスや疲労から病気になってしまった場合は、転職活動そのものが難しくなってしまいます。現状が苦しくつらいなら早々にその場を離れることはとても大切です。

自分に合う仕事を見つけられる

転職をしたいと思ったきっかけはさまざまですが、その理由は「ミスマッチ」であることがほとんどです。

一度うまくいかなかったからこそ、学びを得られることもあるでしょう。転職先を探すときに、前職で不満に感じたことや自分の理想のキャリアについてよく分析することで、自分に合った仕事を見つけられる可能性が高まります。

自分に合う仕事とはどんなものか、合う仕事を見つけるためになにをすればいいのかについては、以下の記事で詳しく説明しています。
自分に合った仕事がしたい!見つけ方や注意点について

転職して1年で退職するふたつ のデメリット

メリットがあればデメリットもあるのが早期転職です。続いてはふたつのデメリットを解説します。

デメリットとメリットを比べながら、後悔のない選択をしましょう。

自分に自信がなくなってしまう

転職後1年未満に次の転職を考え始めたとき、「あまりにも早い段階に…」と、自分を責めてしまう人は少なくありません。自分はだめだ、根性がない、次の転職先もすぐ辞めたくなるかもしれないと、自分に自信を失ってしまうこともあるでしょう。

このように自分を責めた結果、あと一歩踏み出すことができずにいまの会社に留まる人もいるでしょう。しかし、不満を抱えて働き続けることもまたストレスの原因になり、そのまま精神を病んでしまう人も残念ながらいるのです

前述したとおり早期転職にはメリットもあります。必要以上に自信をなくさず、今の会社で改善しないと感じた場合は前向きに転職活動を始めましょう。

転職が難しくなる場合もある

転職後1年未満で転職するメリットを前述しましたが、短期退職にネガティブなイメージをもつ人もいます。状況次第では転職が難しくなることをデメリットとしてしっかり把握しておきましょう。

書類選考や面接の場で、採用担当者から「またすぐ辞めるかもしれない」と悪い印象をもたれれば、採用は難しくなるかもしれません。

何度も転職を繰り返している人だと、転職エージェントから求人を紹介されにくくなるおそれもあります。転職エージェントは転職希望者と企業の橋渡しをする役割を担っているので、短期退職する懸念があると、紹介が難しくなるケースもあるのです。

「転職を考えているけれど不安がある」「自分に合う企業を探したい」という人は、人材会社グッド・クルーへのご応募を検討してみてはいかがでしょうか。

グッド・クルーの採用は、履歴書の提出が必要ありません。求職者の経歴ではなく、ポテンシャルや希望条件とのマッチ度を重視した採用を実施しています。面接時には理想のキャリアプランや仕事への価値観について詳しく聞きますので、当社に合うかどうかを一緒に考えていきましょう。

転職に不安がある方や、自分に合った環境で働きたい方、自分の長所を活かせる仕事がしたい方はぜひご応募ください。

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まとめ

転職した職場にすぐ合わないと感じても、自分を責める必要はありません。人間関係が悪い会社や社風が合わない会社、求人情報と違う条件で働くことを強要してくる会社は、勤めるうちに心身の健康を損ねるおそれもあります。早めに縁を切ったほうが良いでしょう。

第二新卒と呼ばれるうちの短期退職にはメリットがたくさんあります。理想の働き方や好きな仕事と出会うためには、ときに1年未満の転職も必要なのかもしれません。思い立ったが吉日の精神で、早めに行動を起こしてみてはいかがでしょうか。