職場いじめは2人に1人がひとりで抱え込んでいる?絶対損をしない退職とは

職場でいじめに遭っていると感じたら、仕事に行くことが辛くなるでしょう。誰にも相談ができないような状況で、耐えている状況の方もいるかもしれません。 現在、職場でのいじめは社会問題となっています。企業や国が、労働者を守らなければならないところにまで来ているのです。 しかし、現在職場でいじめに遭っているのであれば、まずはその悪意から自分を守ることが大切です。ストレスで生活に支障をきたさないよう、本記事で紹介する対処法や退職のポイントを参考にしてみてください。


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職場でいじめに遭う2人に1人がひとりで抱え込んでいる

日本法規情報株式会社によると、職場でのいじめの対処法で「相談していない」と回答した人は全体の47%でした。

出典:「学校・職場でのいじめ被害の経験は4割。相談できていないユーザーが半数近くとなる。」(アクスプロ株式会社)

つまり、約2人に1人は、いじめ被害に遭ってもひとりで抱え込み、我慢しているということです。それほど、誰かにいじめを相談することはハードルが高く、難しいことが多いのでしょう。

ここでは、職場でいじめに遭った場合の対処法について解説します。

対処法1.上司へ相談する

職場でいじめ被害に遭った場合は、上司に相談しましょう。特に、ハラスメントに関する問題であれば、企業は防止策を取ることが義務付けられています。

ハラスメントに含まれる内容は、主に以下の3つです。

・パワーハラスメント
・セクシュアルハラスメント
・マタニティハラスメント

これらに該当する場合、加害者は就業規則に則った罰則を受けることになります。上司以外にも、社内で相談窓口があれば相談してみることをおすすめします。

対処法2.労働基準監督署

上司や会社にいじめ被害を相談しても改善されない場合は、労働基準監督署へ相談するのがおすすめです。「個別労働紛争解決」という窓口に問い合わせましょう。職場に関するトラブルの課題解決をサポートしてくれます。

労働基準監督署を利用する流れは、以下のとおりです。

1.個別労働紛争解決へ相談しに行く
2.労働基準監督署が職場のいじめが解決するように助言指導を行ってもらう
3.2で解決しない場合は、紛争調整委員会によって紛争解決のあっせんを行ってもらう
4.3で解決しない場合は、紛争調整委員会から他の解決方法を提示してもらう

しかし、労働基準監督署を利用する場合は、いじめを受けていることがわかる客観的な証拠が求められることがあります。証拠とは、いじめられていることがわかる動画や音声データ、メールのやりとりなどです。

また、このあっせんに応じるかどうかは相手側に委ねられるため、場合によっては手続きに至らないこともあります。

費用がかからず、法的な対処ができることはメリットですが、以上のような注意点もあるため、しっかりと考えた上で利用することをおすすめします。

対処法3.転職を検討する

仕事は他にもあるため、合わない職場で頑張りすぎる必要もありません。現在、解決の目途が立たず、ストレスで辛い状況なのであれば、自分の身を守るためにも今の職場から離れることを考えましょう。

転職をすると、人間関係の悩みやストレスから解放されます。転職先が自分に合っていれば、自分の気付かなかった強みを活かせる仕事に就けたり、会社のなかでスキルアップし、自分の市場価値を高めたりすることができるでしょう。

社員のキャリア支援を行っているグッド・クルーでは、第二新卒向けの採用を積極的に行っています。育成プログラムや資格取得支援も充実しており、働きながら自分の強みを見つけていくためのサポートもしています。

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退職は逃げじゃない。自分の人生を歩むための選択肢を考えよう

職場のいじめが原因で退職を考えるとき、負い目を感じたり、逃げたと思われるかもしれないと不安になったりする人もいるかもしれません。

しかし、あなたの人生はあなたが決めるのです。今の自分がどうしたいのか、どんな自分でありたいかをしっかりと見つめることが大切です。

厚生労働省が調査した「転職入職者が前職を辞めた理由別割合」によると、「職場の人間関係が好ましくなかった」という理由で離職している人は男性が7.2%、女性が11.8%という結果でした。

出典:「転職入職者の状況」(厚生労働省)

男女で平均すれば、およそ10人に1人は会社の人間関係に悩んで仕事を辞め、転職を成功させているといえます。

退職に対するネガティブなイメージは、その本人の固定概念でしかありません。その選択肢を選んだあなたのことを責める人の意見を聞く必要はないのです。

「自分の人生を歩むための退職」と捉え、まずは自分と向き合ってみることが大切です。

今すぐ職場を変えられない…損しない退職のポイント

とはいえ、生活のためにも、すぐには退職できないという方も多いでしょう。その際は、事前に退職の準備を進めておくことをおすすめします。ここでは、損しないための退職のポイントを紹介します。

職場いじめが原因で退職する際のポイントは、以下のとおりです。

・転職先を事前に探しておく
・無断での退職は避ける
・退職代行を活用して退職する

転職先を事前に探しておく

退職をする前に、転職先を探しておきましょう。なぜなら、転職先を見つけておけば、退職後の金銭面の不安や精神的な負担を軽減できるからです。

例えば、退職していじめから解放されたとしても、次の職場が見つかっていなければ生活資金は使うだけ減ってしまいます。転職活動でかかる移動費も、全ての企業が負担してくれるわけではありません。そのため、今後の生活や将来について、不安や焦りが出てくることが多いのです。

転職活動では多くの時間を要するため、在職中に始めておくとスムーズです。退職までに余裕をもって転職先が決まれば、気持ちの切り替えもしやすいでしょう。

無断で退職は避ける

今すぐ退職できない場合であっても、無断で退職するのは避けましょう。無断で退職するのは社会人としてマナー違反にあたります。また、今まで積み上げてきた信用を失くすことにもつながります。

後悔を残さず新しいスタートを切るためにも、責任のある行動を心がけることが大切です。

以下の流れで退職をすませるとスムーズでしょう。

1.1ヶ月以上前に退職の旨を会社に伝える
2.引き継ぎや挨拶回りを行う
3.退職日や有給休暇の消化など、退職に向けての話し合いを行う
4.退職に関する手続きを進める
5.退職する

退職する際は、引き継ぎ書を作成しておくのがおすすめです。引き継ぎ書とは、今まで自分が行っていた業務内容をまとめた書類のことで、後継者に引き継ぐ際に使用します。引き継ぎ書があれば、業務内容を把握しやすくなるため、スムーズに退職できます。

退職代行を活用して退職する

会社と関わりを持たずに退職をしたい場合は、退職代行を活用することもひとつの手です。退職代行とは、退職に関するさまざまな手続きを代行してくれる業者のことです。会社に出社する必要がなくなるほか、連絡も来ないため会社と関わることなく退職できます。

そのため、「退職したい気持ちを会社に言いにくい」「もう会社に行くのもつらい」といった状態でも、退職代行が仲介に入って手続きを行ってくれるため精神的な負担を軽減できるでしょう。

退職代行を利用する際の手続きは、以下のとおりです。

1.退職代行サービスに申し込む
2.利用者の個人情報や会社に関する情報を共有する
3.退職代行サービスの利用料金を支払う
4.退職代行サービスの担当者と打ち合わせを行う
5.退職代行業者が仲介に入って手続きを行う

業者によっては、退職後のアフターフォローを行っているところもあります。失業保険の給付といった退職後の疑問があれば、一度相談してみるのもいいかもしれません。

まとめ

職場でいじめ被害に遭っても、何も対処しない人は少なくありません。しかし、適切な対処を行うことで、働きやすい職場環境を手に入れることもできるでしょう。

また、職場のいじめが原因で退職することは逃げではありません。自分を守るためには、どのような行動が適切なのかを考えることが大切です。会社と関わりを持つことなく、退職できる方法も視野に入れながら、現状を変えていくといいでしょう。

なお、第二新卒の転職にはグッド・クルーを活用するのがおすすめです。グッド・クルーであれば、面接時に丁寧なすり合わせを行うため、求職者のキャリア形成のサポートができます。気になる方はぜひお問い合わせください。