キャリアプランとは?似ている言葉との違い
まずは、キャリアプランとはなにか「キャリアパス」「キャリアビジョン」「キャリアデザイン」など、類似する言葉との違いについて解説します。
キャリアプランとは
キャリアプランとは、将来的にどのような働き方をしていくか、自分自身の理想像をイメージしながら、具体的な行動指針を立案したプランのことです。
「キャリア」という言葉は、一般的に職業としての経歴や経験を指します。一方、キャリアプランでは経歴のみならず、結婚や子育て、介護などのライフプランも含まれています。
将来的な働き方を考えるうえでは、仕事だけではなく、プライベートのどのように両立させていくかを検討する必要があるでしょう。
働き方や価値観は、ライフステージの変化によって移り変わるものであり、キャリアプランは「人生計画の一部」としてイメージしておくことが重要です。
類似する言葉との違い
キャリアプランに類似する言葉はいくつかあります。それぞれの意味合いを理解することで、キャリアプランを立てる近道になります。
キャリアパス
キャリアパスとは、キャリアを獲得するために必要な道筋や経路のことを指します。いわゆる「モデルケース」を指したもので、スキルアップや昇進、昇格に必要な要素です。
キャリアパスは、企業側が昇進や昇格の目安として明示している場合も多く、キャリアパスに則ってスキルや経験を積むことでキャリアアップにつながります。
キャリアビジョン
キャリアビジョンとは、自分自身が思い描く理想像です。働き方や生き方など、自身の将来像をイメージしたものです。
キャリアビジョンを達成するために、「今なにをすべきか」という、行動指針を計画したものがキャリアプランになります。
そのため、まずはキャリアビジョンをイメージして理想像を固めておくことが、キャリアプランを立てるのに必要になります。
キャリアデザイン
キャリアデザインは、キャリアプランを自分自身の意思で主体的に設計していくことを指します。
キャリアパスのように、モデルケースがない業種に従事しているケースや自分の理想像がモデルケースに当てはまらない場合でも、キャリアデザイン次第で実現可能です。
キャリアビジョンの達成に向けて自分で選択していくことがキャリアデザインであり、キャリアパスで示されたモデルケースを自分の意思で選ぶこともあります。
キャリアプランを立てる重要性とは
上述のとおり、キャリアプランは人生設計の一部分といっても過言ではありません。キャリアプランを立てることが就職や転職活動において、これほど重要視されているのには、それ相応のメリットがあるからです。
今なにをすべきかが明確になる
キャリアプランを立てることで、今なにをすべきかが明確になるメリットがあります。漠然とした理想像がある場合でも、どのように実現していくか、実際の行動に落とし込んで計画することができるためです。
また、キャリアプランを立てるにあたり、理想の実現に向けて必要なことを検討し、整理してみると、今の自分に必要なスキルや経験がどんなものであるか気付くことができます。
人生の限りある時間を有効に活用するためにも、キャリアプランを立てておくことは重要だといえるでしょう。
チャンスや選択肢に気付けるようになる
キャリアプランを立てることで、自分の理想とするキャリアビジョンを実現するためのチャンスや選択肢に気付けるようになります。
キャリアプランを立てることにより、キャリアアップに挑戦する「転職のタイミング」なども察知できるようになるでしょう。
仕事に対するモチベーションアップにつながる
キャリアプランが明確になると、仕事に対するモチベーションも変わってきます。今取り組んでいる業務が、自身のキャリアプランと紐づくことがわかると、自分自身の成長や、キャリアアップに向かって正しい道を進めているという実感が得られるためです。
結果的に仕事への意欲が向上し、周りからの評価を高めることにもつながるため、キャリアアップのスピードもより早くなるでしょう。
キャリアプランの立て方とポイント
キャリアプランの重要性やメリットが理解できていても、自分のキャリアビジョンにつながるようなキャリアプランを立てなければ効果が期待できないため、基本となる立て方を知る必要があります。
ここでは、キャリアプランの立て方について詳しく解説します。
キャリアプランの立て方
キャリアプランを立てるには、自分の意思を固めてキャリアビジョンを明確にイメージしていくことが大切です。一般的には、以下のような手順に沿ってキャリアプランを立てていきます。
1.自己分析で自分の得意なことや足りないことを把握する
過去の自分を振り返り、やりがいを感じたことや苦手意識を感じた場面・業務を明確にしましょう。現状を整理することで、理想の実現に向けての過不足を確認します。
2.自分の理想像(キャリアビジョン)を考える
将来的なゴールの設定を行います。30年、10年、5年、1年など、最終的なゴールだけでなく、ゴールまでの通過点を短いスパンで設けることで、さらに行動に落とし込みやすくなるでしょう。
「5年後には〇〇の管理職に」「管理職につくために1年後には〇〇の資格を取る必要がある」など、遠いゴールから近いゴールへつなげていくことが大切です。
キャリアプランを立てる際のポイント
キャリアプランを立てる際には、行動指針を明確化させることがポイントです。
漠然としたイメージのまま根拠のないキャリアプランを立ててしまうと、キャリアプランに則って行動しても理想が実現できなくなる可能性があるためです。
キャリアプランを立てる際には、以下のようなポイントを意識しておきましょう。
・自己分析を徹底的に行う
・期間や具体的な目標を定める
・実現する可能性が極端に低いビジョンを設定しない
・環境や自分自身の変化に応じてキャリアプランを変更させる
特に「自己分析」は、キャリアプランを立てる際にとても重要になります。自己分析をせず、自分に必要なことがわからないままでは、目標設定や具体的な行動指針は定まりません。
自己分析を怠ると、自分の理想が現実的ではないということにも気付けなくなる可能性があるため、まずは現状を正確に把握することからはじめましょう。
第三者に相談してみるのも効果的
キャリアプランを立てて行動するのは、自分自身です。しかし、自分で立てたキャリアプランが、果たして実現可能なものになっているのかどうか、その判断が難しいと感じる方もいるでしょう。
そのような場合には、キャリア形成のプロからアドバイスを受けてみるのもおすすめです。
キャリア形成のさまざまなモデルケースや手段を熟知しているプロからのアドバイスを受けることができれば、自分では気付けなかった強みや市場価値に気付くきっかけになります。
キャリア形成の相談なら、ぜひグッド・クルーにお問い合わせください。グッド・クルーでは面接の際に、応募者の価値観を重視した質問をする「共感採用」を行っております。
応募者のこれまでの生き方や考え方を深掘りして、将来のキャリアがグッド・クルーの目指す未来とマッチしているかどうかを一緒に考えるためのものです。
面接結果の情報から、応募者にとって必要なサポートやアドバイスを明晰します。キャリア形成に資格取得が必要になれば、グッド・クルーが支援します。
キャリアプランが明確に設計できないときは、ぜひグッド・クルーへご相談ください。
まとめ
キャリアプランとは、人生設計の一部でもあり、どのような人生を送りたいかという理想を働き方に落とし込んだものです。
キャリアプランを設計することは、自身の働き方や価値観を見直すきっかけにもなるため、就職や転職活動をする際にはぜひ取り組んでみましょう。