転職が悪いことだと言われるのはどうして?
転職に対して、マイナスな捉え方をする人が多い理由について見ていきましょう。
職場への裏切り行為と思われることがあるから
現在の職場に対して、採用してもらったことに恩を感じている人も多いでしょう。しかし、いざ退職をしようと思い立ったときに、恩を十分に返せていないまま辞めてしまうことを、「裏切り行為」として考える人もいます。
また、企業にとっては、新人を育てるのに多大なコストがかかっており、辞められるのは痛手です。入社後2、3年程度で辞められてしまうと、「ここまで育てたのに」と企業から思われてしまうでしょう。
安定が良いことという価値観があるから
日本では安定していることを好む風潮が強く、変化をあまり好まない傾向にあります。転職すれば、環境が大きく変わり、安定性が損なわれる場合もあるでしょう。そのため、できるだけひとつの職場で長く働き続けようとする人が多いです。
また、定年までに働き続ける終身雇用制度に影響された考え方も根強く残っています。とくに、終身雇用制度の全盛期から働いてきた世代の人は、その傾向が強いです。
根性がないと思われることがあるから
転職を検討する人は、会社に対して何かしらの不満を持っているでしょう。転職することで、職場の不満から逃れることができます。
そのため、「転職は逃げ」だと捉える人も多いです。不満があるからといって簡単に仕事を辞めてしまう人は根性がないという考え方もあります。
また、ほかの同僚が嫌でも我慢して働いている状況で辞めれば、忍耐力がないと捉えられてしまうこともあるでしょう。
今より良い会社に入れるとは限らないから
転職をすれば、現在とは異なる環境で働くことができます。労働条件や職場環境が現在よりも良い会社に転職できれば、現在抱えている問題を解決できるでしょう。
しかし、転職がうまくいくとは限りません。希望する条件の会社からなかなか採用してもらえず、現状よりも労働条件の悪い会社で働くことになる場合もあります。また、職場の雰囲気や社風なども、現在よりもさらに合わないこともあります。
そのため、転職に対して裏切りや逃げのようなイメージを持っていない人でも、あまり前向きに捉えられないことも多いです。
転職が悪いことではない5つの理由!
転職に対して否定的な考え方を持つ人もいますが、次のような理由から、転職は決して悪いことではありません。
1.新しい人間関係を構築できる
転職する理由のひとつに、「人間関係」を挙げる方は多いようです。転職をすれば、現在のストレスの多い人間関係から逃れることができます。
また、転職先で新たな出会いがたくさんあり、良い人間関係を構築できれば、毎日の仕事も楽しく感じるでしょう。
そのうえ、これまで出会ったことのないタイプの人と出会えることもあるかもしれません。人脈が広がり、今後の人生やキャリアにおいて、プラスになることもあります。
2.新たな知識やスキルが身につく
転職して職場が変われば仕事内容も変わります。未経験の仕事にチャレンジすることで、新たな知識やスキルを身につけられるでしょう。また、スキルの専門性を磨くことで、活躍の幅も広がります。
一般的に中途採用だと経験者が優遇されますが、第二新卒の場合にはそうとは限りません。未経験職種でも挑戦しやすく、新しい知識やスキルを得たいと考えている人にとって有利です。
第二新卒の強みや入りやすい職種についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
「第二新卒は未経験の異業種でも転職可能!入りやすい業種は?」
3.年収アップの可能性がある
現在の職場で年収額をアップさせるには、何年もかけて昇給や昇進を繰り返さなければなりません。職場によっては、昇進してもさほど年収アップが望めないこともあるでしょう。
一方で、転職をすることで、年収アップが期待できます。年収額は、会社や業種などによって左右される面が大きいです。給料の高い職種や業界に転職すれば、大幅に年収が上がることもあります。
転職するかしないかで、生涯年収にも差が出てくるでしょう。
4.異なる価値観に触れることで視野が広がる
ひとつの職場で長く働いている人は、その職場の価値観に染まっていることが多いです。職場に馴染むためには、価値観もある程度は合わせる必要があります。異なる考え方に触れる機会が少ないと、固定された価値観しか持てなくなってしまうこともあるでしょう。
その点、転職して異なる環境に身を置くことで、これまでとは違った価値観に触れることができます。物事に対する見方や考え方などがアップデートされ、視野が広がることにもなるでしょう。
5.終身雇用が崩れつつある
社会情勢の急速な変化に伴って、日本の雇用システムも変化してきています。以前までは一般的であった終身雇用制度が、現在は崩れつつある状態です。
大企業においても例外ではありません。早期退職を募ることもあり、終身雇用が時代に合わなくなっています。これからは、職場の規模を問わず必要に応じて転職するのが、一般的になるでしょう。
「転職は悪」という思い込みや罪悪感との向き合い方
転職をした方が良いと分かっていても「転職は悪」という罪悪感を拭いきれないかもしれません。その場合は、次のような向き合い方をしてみましょう。
自分の将来を優先して考える
転職は誰かのために行うことではありません。自分の人生をより良いものにするために行うことです。そのため、あくまで自分ファーストで仕事を選びましょう。
現在の仕事を続けていても、自分が幸せになれないのであれば、ほかの仕事を探すことは前向きな行動といえます。
自分が将来どうなりたいのかイメージし、それを実現できそうな理想の仕事を選びましょう。
自分に合った仕事を考えるコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。
「自分に合った仕事がしたい!見つけ方や注意点について」
転職の目的をはっきりさせる
転職の目的をはっきりさせることで、どんな職場を選べば良いのか分かってくるでしょう。転職そのものに対する迷いも、目的が明確になるにつれてなくなっていきます。
転職するかどうか迷っている場合、目的がはっきりしていないのかもしれません。
転職に一歩踏み出せない人は、「転職を通して何を解決したいか」で考えてみると良いでしょう。
たとえば、劣悪な職場環境やストレスの多い人間関係、低い年収額などの問題も転職を考える理由のひとつです。これらの問題は、転職によって解決する可能性がでてくるでしょう。
社外の人に相談する
悩みを抱えているときには、社外の第三者に相談してみるのもひとつの方法です。客観的な意見を聞くことで、解決策を見出だせるでしょう。また、人に話すことで気持ちがすっきりし、罪悪感が軽くなることもあります。
転職に不安を抱えている人におすすめなのが「グッド・クルー」です。
グッド・クルーでは応募者に寄り添う「共感採用」を行っています。丁寧にヒアリングをしたうえで、フィードバックやアドバイスを行うため、自己分析やキャリア設計に活かせるでしょう。
グッド・クルーでは、学歴・経歴不問で第二新卒採用を行っており、入社後の充実したキャリア形成支援で転職後の成長サポートを行っております。たとえば、「メンター・メンティー制度」を実施しており、先輩社員と1対1で面談をして働く上での悩みを相談できます。
現時点で転職の目的が明確でない方やキャリアに悩みがある方でも構いません。転職を検討しつつも、不安を抱えている人はぜひグッド・クルーへの応募を検討してみてください。
まとめ
日本では終身雇用制度の名残りや安定志向などから、転職を悪いことだと考える人もいます。しかし、年収アップや新たなスキルを身につけられる可能性など、転職をすることで得られるメリットも多いです。目的があって転職するなら、一概に悪いこととはいえません。
現在の職場で長く働いても、将来なりたい自分になれる可能性が薄いなら、思い切って転職を検討してみましょう。