第二新卒はやばくない!企業からの需要は上がっている
そもそも第二新卒とは、一般的には大学や短大、専門学校などを卒業後3年以内の若手人材のことを指します。そして、第二新卒の転職市場は決してやばいわけではありません。なぜなら、第二新卒を積極的に採用する企業は、むしろ増加傾向にあるからです。
株式会社マイナビが2016年に実施した調査によると、中途採用活動実績のある全国の企業600社のうち、半数を超える企業が「今後1年間、第二新卒者を積極的に採用したい」と回答しています。
参考:「マイナビ転職 2016年中途採用状況調査」(株式会社マイナビ)
この調査結果から、第二新卒は決してやばいわけではないことがわかります。
企業の人手不足は加速中
それでは、なぜ企業からの第二新卒の需要が上がっているのでしょうか。その一因として、企業の人手不足が加速していることが挙げられます。
少子高齢化に伴い、新卒の採用に苦戦している企業が多くなっているのは事実。また、入社後すぐに辞める新卒に悩む企業も多くなっています。
厚生労働省が2020年に発表した調査結果によると、2017年3月に卒業した学生の3年以内の離職率は、大卒で32.8%、短大などでは43.0%でした。
大卒の約3分の1が3年以内に辞めてしまい、企業内の若年層が不足すると、社内の年齢層のバランスが取れないだけでなく、業務そのものが成り立たないという状況にもなりかねません。そのため、企業は新卒だけでなく、第二新卒や既卒の採用に力を入れているのです。
第二新卒は教育にかかるコストが抑えられる
企業からの第二新卒の需要が上がっているもうひとつの理由として、教育にかかるコストが抑えられる点が挙げられます。
新卒は教育や研修が必要なため、実際に活躍するまでには一定の時間がかかるもの。実際に新卒で入社した経験のある方のなかには、3ヶ月から1年程度の研修期間を経て各現場に配属された方もいるでしょう。
しかし、基本的なビジネスマナーが身に付いていることの多い第二新卒は、新卒よりも教育にかかるコストが抑えやすいという特徴があります。さらに、同じ業界内で転職する場合であれば、すでに業界の基礎的な知識がついているでしょう。
「やばい第二新卒」になってない?こんな特徴がある人は注意!
第二新卒がやばいわけではないとはいえ、第二新卒だからといって面接に必ず受かるわけではありません。第二新卒の転職を成功させるため、「やばい第二新卒」として見られがちな次の3つの特徴が自分に当てはまらないかどうか確認しておきましょう。
1.「短期間ですぐに辞めそう」な言動をしている
転職が当たり前になりつつあるとはいえ、同じ企業に少なくとも3年間は勤めた方が良いという風潮がまだ残っているのも事実です。
しかし、第二新卒は会社を3年以内で辞めていることから、企業から「忍耐力がない」と評価されてしまうこともあります。
特に、「先輩が何も教えてくれなかった」「残業が多かった」「自分のしたい仕事ができなかった」などのネガティブな発言をしてしまうと、「すぐに辞めてしまうのでは?」と思われる可能性があります。こうした言動は不採用の一因となるので、注意が必要です。
2.仕事に対して受け身になっている
社会人として勤めた経験が短いと、どうしても学生気分が抜けていなかったり、どのように仕事に取り組めば良いのかわからず消極的になったりしがちです。このように受け身になっている場合も「やばい第二新卒」として見られてしまう可能性があります。
第二新卒は社会人経験が浅くこれまでの実績だけで評価するのは難しいため、応募者がいかに積極的に仕事をしてくれるかが採用のひとつの基準となります。
まずはどのような仕事の仕方だと受け身と捉えられてしまうのかを、よく考える必要があるでしょう。
3.基本的なマナーが身に付いていない
第二新卒は、基本的なビジネスマナーがあることを前提に採用されることが多くなっています。そして、言葉遣いや身だしなみなどが不適切だと「やばい」と思われかねません。
新卒で入った企業の研修期間が短くてもマナー研修を実施する場合がほとんどで、それゆえ基本的なマナーが身についていないと、「最初の会社で何をやっていたのか」と思われる可能性があります。
本格的に転職活動を始める前に、「すぐに辞めそうな言動をしているか」「仕事に対して受け身になっているか」「基本的なビジネスマナーが身についているか」の3点をチェックしましょう。
「企業が欲しがる第二新卒」へ!転職成功のポイント
「やばい第二新卒」と思われずに「企業が欲しがる第二新卒」になるためには、どのように転職を進めればよいのでしょうか。具体的に次の3つのポイントを意識することで、第二新卒の転職を成功させることにつながります。
社会人として基本的なマナーを身に付ける
先述したように、基本的なマナーが身に付いていない人材は「やばい」と思われやすいです。そのため、社会人として基本的なマナーを身につけるようにしましょう。
言葉遣いや身だしなみは意識すれば変えられるものなので、もしマナーが十分に身についていなかった場合も焦る必要はありません。
新入社員向けの研修で学んだことや、マナーブックなどを参考に、少しずつ改善していくことが大切です。
転職したい理由を考える
転職したいと考えるようになった原因はなにかを考えることも大切です。たとえば、転職をしたいと思った一番の理由が、「人間関係が不満」「思っていた仕事内容じゃなかった」のような場合もあるでしょう。
そういった理由を深堀りして、次の仕事で譲れない条件を洗い出すのがおすすめです。条件を洗い出せたら、志望している企業の環境や条件は、自分の理想に沿っているかどうかを検討するようにしましょう。
また、転職したい理由が人間関係や仕事内容への不満であったとしても、転職の面接でストレートに伝えるのは良くありません。「人間関係で辞める可能性が高い」「仕事内容への不満を持ちやすい」などのように思われてしまうこともあるからです。
そのため、転職したい理由を突き詰めることも大切ですが、面接の際には自分の今後の成長につながるような理由を考えることが必要です。
自分のアピールポイントを考える
最後に、自分の強みと企業の理想像で一致している部分をアピールポイントとして打ち出すことが大切です。
アピールポイントが具体的なものであれば、他の応募者と差をつけられますが、逆にアピールポイントが何もなければ、あなたを採用する決定的な理由を企業は見出しづらくなってしまいます。
たとえば、「自分の努力によりこれだけ売上が伸びた」「上司からこのような点を評価された」など、これまでの経験や成果を明確に伝えるようにしましょう。
そのためには、仕事でこれまで行ってきたことをしっかりと振り返り、それが次の職場でどのように役立つのかを考える必要があります。
理想の将来像がわからない人や、転職を考えているものの自信がないという人はぜひグッド・クルーにご相談ください。人材派遣会社の弊社では、入社後の自分の成長を振り返れる「成長実感プログラム」をご用意しています。
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転職をひとりで進めるのが不安な人は、ぜひ一度グッド・クルーにご連絡ください。
まとめ
「第二新卒はやばいのではないか」という漠然とした不安を抱える人もいますが、転職市場の動向では、企業からの需要は上がっています。ただ、第二新卒であれば誰でも受かるわけではありません。やばい第二新卒と思われる人の特徴を抑えておきましょう。
自分の転職活動に自信がなく、将来像をイメージできないという場合は、第三者の視点からアドバイスしてくれるサービスを利用するのもひとつの方法です。