第二新卒とは?既卒との違いや高卒は該当する?
転職市場で耳にする「第二新卒」とは、どのような立場の転職者なのでしょうか。
第二新卒とは
第二新卒とは、新卒として就職後1~3年以内に転職活動を行う求職者を指します。この年数には明確な定義はありませんが、転職市場においては共通する一般的な基準として扱われています。
基本的には大学卒業から1~3年を指し、該当するのは主に20代前半~中盤の求職者です。ただし大学院卒のように学校の卒業が遅いケースもあるため、20代後半でも第二新卒として扱われる場合もあります。
既卒との違い
「既卒」は学校を卒業した後に、就職を経験していない求職者を指します。たとえば、フリーターなどの非正規雇用で働いていた人や、学校卒業後に留学をしていた人は既卒に該当するため、第二新卒ではありません。
なお、一般的には契約社員や派遣社員も非正規雇用に含まれますが、これらの経歴をもつ求職者は第二新卒として扱われる場合があります。ただし、第二新卒は明確な定義がないだけに、既卒として扱う企業もあります。
高卒や専門卒でも第二新卒に該当する?
高校や専門学校を卒業後1~3年目の求職者も、第二新卒として扱われるのが一般的です。ただし、上述のとおり企業ごとに基準が異なるため、大卒以上の転職者のみを第二新卒として扱う企業も少なくありません。
その場合、高卒や専門卒の転職者は一般的な中途採用枠で募集されます。選考基準や応募手続きが新卒採用とは異なるため、高卒、専門卒の転職者は募集要項をしっかりと確認しておくことが重要です。
転職市場で第二新卒の需要はある?
一度社会を経験してから転職活動を行う第二新卒は、転職市場においてどのような立ち位置なのでしょうか。
就職後3年以内の離職者は約3割
厚生労働省の調べによると、平成29年度に大学を卒業した新卒採用者のうち、3年以内の離職率は32.8%に上ることがわかりました。
また、同年度における短大等卒は43.0%、高校卒は39.5%が離職。大卒よりも高い割合で離職者が生まれていることがわかります。
平成21年以降、中学卒を除いた新卒者が3年以内に離職する割合は徐々に増加傾向にあります。これらのデータから、第二新卒として転職する人は多いといえるでしょう。
第二新卒の需要は高い!
一方で採用する側の企業は、第二新卒に需要を感じているのでしょうか。
マイナビが公開した「中途採用状況調査2020年版」によれば、2019年に中途採用数を増加した企業は全体の35.4%に上り、減少した企業の17.5%を大きく上回りました。また、増加した業界は調査対象中すべての業界が該当。地域では北海道・東北を除くすべてのエリアが増加の傾向を見せています。
一方で人材の過不足感について、全体の65.4%が人手不足であると認識。中途採用活動の結果においても、量について不満を感じる企業が60.6%となり、質に対して不満を感じる50.8%を大きく上回りました。
これらのデータからも、第二新卒を含むすべての中途人材の需要は高く、ほぼすべての業種、エリアで転職のチャンスがあることがうかがえます。
第二新卒として転職を成功させるポイント
社会人経験のある育成候補として需要が見込める第二新卒。転職を成功させるにはどのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか。
第二新卒の強み
第二新卒の強みは、なんといっても「一度社会に出ている」点です。新卒採用は社員教育のスケジュールが立てやすい一方、社会人としての知識やマナーを一から教育しないといけないため、教育コストがかかります。
その点、第二新卒はすでに一度就職しており、一般的な社会人としてのマナーをすでに身につけています。教育にかかるコストを低く抑えられ、現場教育からスタートできる点は、新卒にはない大きなメリットです。
また、新卒から1~3年と短い期間に転職するキャリアについても、転職活動が一般化した現代においては「向上心の表れ」と捉えられる傾向があります。転職に至った理由を前向きにしっかり説明できれば、意欲をもって働く姿勢がある人材であると、高い評価を受けられるでしょう。
なにより、多くの第二新卒は20代と、社会的には非常に若い年齢であることがメリットです。30歳を超えると異業種への転職は難しいといわれますが、その理由として「新しい知識や環境への適応が難しくなること」が挙げられます。
その点20代は知識や技術を吸収しやすく、新しい環境にも順応できる柔軟性が期待できます。また、第二新卒の採用基準では中途採用ほどスキルや経験が求められないため、異業種への転職でも成功する可能性があるといえるでしょう。
転職理由の伝え方が重要
転職市場は年々柔軟に変化しており、前職の在籍期間が短くてもそれほど問題視されにくくなりました。しかし、転職理由をまったく問わないということではなく、しっかり働いてくれる人材なのかどうかを企業は見極めています。
前職を短い期間で辞めていたなら、転職理由を前向きに伝えるように心がけましょう。たとえ前職に数ヶ月程度しか在籍していなかったとしても、しっかりとプロジェクトを完遂したうえでの転職であるように、責任感をもって働く姿勢をアピールすることが大切です。
また、前職の会社が何らかの問題を抱えていたため、やむを得ず転職したというケースもあるでしょう。転職理由が前職の会社にあったとしても、転職先の面接では決して前職の悪口を言ってはいけません。一方的な悪口は、転職者本人にも何らかの問題があったのではと疑われる要素にもなりますので、あくまで前向きな理由での転職であるとアピールしましょう。
これまでの業種とは一転、別業種への転職を目指すなら、なぜその業界を選んだのか、どんなことを成し遂げたいかという意欲をアピールしましょう。前職ではどんなチャレンジで成果を出したか、チャレンジに対する姿勢を伝えることで、未経験者でも活躍してくれるだろうと期待してもらいやすくなります。
グッド・クルーに就職
第二新卒での転職を目指すなら、ぜひグッド・クルーへの転職をご検討ください。
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まとめ
企業が中途採用への意識を高めるにつれ、第二新卒が需要を増しています。新卒と中途のいいところを併せもつ第二新卒は、未来の戦力を求める企業にとって重要な採用候補であるといえるでしょう。
とはいえ注目度の高い第二新卒であっても、誰でも簡単に転職できるわけではありません。新卒と中途にはないメリットを存分にアピールするには、第二新卒ならではの転職活動が必要です。
幅広い職種に挑戦できる可能性をもつ第二新卒の強みを活かすためにも、企業側が可能性を感じられる求職活動を心がけましょう。