毎日残業させられる会社はおかしい
残業が毎日ある会社は、次のような理由からおかしいといえます。
会社にとっては無駄なコストがかかっている
会社が社員に残業をさせた場合には、通常の賃金に加えて残業代を支払わなければなりません。残業代は同じ時間で比べても、通常の賃金よりも高めに設定されています。会社にとっては、従業員に残業をさせると無駄なコストが発生することになります。
残業が多い会社は人件費がかさんでおり、会社にとってあまり好ましくない状況といえるでしょう。
社員のワークライフバランスが保てない
残業が続くと、ワークライフバランスを保つのが難しくなるでしょう。睡眠時間が十分に確保できないこともあり、体力的にも精神的にも疲弊してしまいます。
そのような状況では良い仕事はなかなかできません。ミスが増えたり生産性が低下したりしてしまうおそれもあります。
社員の生活に支障をきたすような労働環境では、離職率が上がり、定着しにくくなるでしょう。従業員と会社のどちらにとってもプラスになることはありません。
労働時間は法律で定められている
労働基準法では、1日の労働時間は8時間まで、1週間の労働時間は40時間までと定められています。原則としてその労働時間を超えて労働させてはいけません。
36協定を締結することで、例外的に1日8時間を超えて労働させられるようになり、残業が可能になります。
仕事の状況によっては、残業をして対応しなければならないこともあるでしょう。しかし、残業で対応するのはあくまで不測の事態が発生したときにとどまり、毎日行うことではありません。
また、残業が多すぎる会社に対しては罰則も適用されます。具体的な基準は原則として月45時間・年360時間を超える残業をさせた場合です。
毎日当たり前のように残業をしていれば、その基準に達する可能性も出てくるでしょう。
毎日の残業が当たり前になる4つの理由
従業員に毎日残業をさせた場合、会社側にとってメリットはありません。むしろデメリットが大きいです。
それにもかかわらず毎日の残業が当たり前になる理由としては、次のようなことが挙げられます。
会社側の古い体質が残っている
高度経済成長期には、多くの会社で残業をするのが当たり前の状況でした。古い体質の会社だと、その名残が現在でも残っていて、残業が習慣になっていることがあります。
当時は長時間労働が評価されていたため、その頃の意識が現在でも根付いていることも多いです。会社側だけでなく社員側も残業が当たり前という認識に疑問をもたなくなっていることもあります。
みんなと同じことをするのが良いことという価値観があり、たとえ疑問に思うことがあっても「一人だけ早く帰るのは罪悪感がある」というのが実情です。
上司の権力が強い
上司の権力が強い職場だと、上司が残業を命じるとほかの社員は断れないこともあります。
上司の一存ですべてが決まってしまうと、残業が当たり前の状況になることも多いです。誰も異議を唱えられなければ、改善することが難しくなるでしょう。
人手が不足している
人手が不足しているとどうしても残業をせざるをえません。新規採用で人手を増やせば解決できるものの、会社側が人件費を抑えるために新規採用を控えていることもあります。
また、会社側が新規採用をしようとして募集してもなかなか上手くいかないケースも多いです。残業が多い会社だと新規採用しても、それ以上に離職者が多く、なかなか人材が定着しません。その結果、常に人手不足の状態に陥ってしまいます。
業務効率が悪い
人手が足りていても無駄な業務が多いと、残業が増えてしまいます。必要性のない会議を多く行っていたり、効率の悪い仕事の進め方をしていたりするケースによく見られます。
残業をなるべく減らす7つの対処法
残業を少しでも減らしたい場合には、次の7つの対処法を試してみましょう。
自分がするべき仕事を線引きする
まず、自分が行うべき仕事とほかの社員が行うべき仕事を分けてみましょう。
残業が常態化している企業では、責任範囲があいまいな仕事が多いケースもあります。属人化は防ぐべきですが、ある程度はひとりひとりが責任範囲を明確にし、業務を管理することが大切です。本来はほかの人が行うべき仕事をするために、残業をする必要はありません。
誰がやるべき仕事なのかを明確にすることで、業務を計画的に遂行しやすくなります。また、自分の仕事が終われば帰宅できるという仕組みも作れるでしょう。
無駄な仕事を省いていく
無駄な仕事を省くには、まず業務を洗い出してみましょう。そのうえで、不要な仕事がないかチェックします。たとえば、なんとなく習慣になっている日報なども、週報や月報などで済むことも多いです。
また、必要な業務の中でも、自動化できるものがないかどうか検討してみましょう。手動で行うことが習慣になっている業務は特に要注意です。ツールや仕組みの導入で、自動化できる可能性があります。
日々の業務の中から非効率な点を見直し、できるだけシンプルな方法を考えることが重要です。
仕事の生産性を上げる
パソコンを操作するとき、右クリックメニューから探して選ぶよりも、ショートカットキーを使った方が早く行えます。普段あまりショートカットキーを使っていない場合には、少しずつ覚えて使いこなせるようにしてみましょう。
また、資料作成などをするときには、テンプレートをあらかじめ作っておくのがおすすめです。毎回共通するような部分の作成を省けて、時間を短縮できます。
打ち合わせを行う際には、あらかじめ時間を決めておきましょう。そうすることで、ダラダラと続けてしまうのを防止できます。
少しずつ早く帰宅してみる
社会人は定時退社が基本です。しかし、残業が当たり前の職場では、自分の仕事が終わっていても「上司や同僚より先に退勤するのは気が引ける」と感じる人は多いでしょう。
そこで、いきなり定時で帰宅するのではなく、少しずつ帰宅時間を早めることをおすすめします。
このような場合、早く帰ることを「良くないこと」だと認識してしまっているケースもあります。まずは、帰宅することへの心理的負担を軽減させることが大切です。
周囲に同調するのをやめる
周囲の人が残業している雰囲気に同調して、自分から残業するのはやめましょう。周囲がどれだけ残業していても、自分のやるべき仕事が終わっているなら帰るというスタンスを貫くことが大切です。
手が空いているならということで、仕事を頼まれても断る意志をもちましょう。
上司に相談する
自分がやるべき仕事をどうしても就業時間内に終わらせるのが難しい場合には上司に相談してみましょう。
ただし、できないから何とかして欲しいということだと、やる気がないように思われてしまう可能性があります。そのため、「一部の業務を社員で分担する」「ツールを取り入れて業務改善する」など、具体的に提案するのがおすすめです。
思い切って転職する
職場によっては自分であれこれ工夫してみたり上司に相談してみたりしても、解決できない場合もあります。そのようなときには、職場環境を変えてみるのもひとつの手段です。
ただ、転職をするとなると不安がつきまとうでしょう。その場合には、グッド・クルーがおすすめです。グッド・クルーならサポート体制が充実しており、入社後も安心して働けます。
「メンター・メンティー制度」を導入しており、先輩社員と1対1で面談ができるのも特徴です。仕事を行う上で上手くいかないことなどはもちろんのこと、今後のキャリアアップなどについても相談できます。
現在の職場で毎日のように残業をさせられておかしいと思っている人は、ぜひグッド・クルーへの転職を検討してみてください。
まとめ
残業を毎日行うと社員にとっても会社にとってもあまりメリットはありません。通常は繁忙期や不測の事態が発生したときなどに臨時的に残業を行うにとどまり、毎日当たり前のように行うのはおかしいといえます。
無駄を省くなどの工夫で改善できることもありますが、それが難しい場合には、転職も含めて検討してみましょう。