転職しない選択肢ってあり?転職先に不満を感じる理由

近年、終身雇用制度が崩れたともいわれており、転職をする人も増えてきました。周りに仕事のできる転職経験者が多いと、自分も転職を考えた方が良いのではないかと考えることがあるかもしれません。 一方で、転職はなるべく避けたいと考える人も多いです。ここでは、転職をしない方が良い人とした方が良い人の特徴について紹介していきます。


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「転職しない」選択肢ってあり?

実際、転職をする人は増加しています。総務省の調査によると、2019年の転職者数は過去最多の351万人です。

引用:「増加傾向が続く転職者の状況~2019年の転職者は過去最多~」(総務省)

また、正社員から正社員への転職が増えていることも最近の傾向として挙げられます。前年よりも9万人増加しており、雇用形態の転換を伴う転職や非正規雇用から非正規雇用への転職と比べて大きな増加幅です。

加えて、厚生労働省実施の転職に関する別調査では、転職で満足したと答えた人は53%でした。どちらでもないが35%、不満が10%で全体的に満足している人が多いことがうかがえます。

引用:「現在の勤め先での満足度項目<表22>」(厚生労働省)

また、項目別に見てもっとも満足度が高かったのは仕事内容です。その一方で、賃金に対しては全体の3割程度の人が不満と回答しています。

転職したい理由によって、転職をするかしないかの選択が分かれるといえるでしょう。

【転職しない方がいい人】4つの特徴

転職をしない方が良い人に見られる特徴は次の4つです。

1.人間関係に不満がある

人間関係が良くないことなどを理由に転職する人は多いです。職場でよく関わる人と合わない、どう接すればいいか分からないなど、対人の悩みは大きなストレスになりますが、人間関係に不満があることで転職をするのはあまりおすすめできません。

職場の人間関係はずっと同じではなく、人事や会社のフェーズなどで変わることも多いです。たとえば、人事異動により苦手な上司や同僚が他部署に行くこともあります。自分が転勤になる可能性もあるでしょう。

また、人間関係の悩みは自分の考え方を変えることで解決できる場合もあります。ある程度は柔軟に考え方を変えていかないと、転職先でも人間関係で不満を抱いてしまう可能性が高いです。

2.漠然とした不安から転職を考えている

なんとなく現在の仕事が楽しくなかったり、不満があったりして転職を検討する人もいるかもしれません。今のままだと、将来的にあまり給料が上がらないのではないかと漠然と不安を抱いて転職したくなる人もいるでしょう。

しかし、はっきりとした目標や目的などがないと、転職しても後悔してしまう可能性が高いです。明確な目標がないと応募書類が作りにくく、面接でもあまり熱意が伝わりません。目的意識を持って転職活動をしている人と比べて、見劣りするため採用上不利になってしまうことが多いです。

まずは、転職によって何を実現したいのかよく考えてみましょう。はっきりと分からない状態であれば、まだ転職しない方が良いといえます。

3.一時の感情で仕事が嫌になっている

どんな職場でも嫌なところのひとつやふたつはあるはずです。たまたま不満に思うできごとに遭遇して、衝動的に現在の職場に嫌気が差すこともあるでしょう。それをきっかけに、「仕事を辞めたい」と思い始めてしまうかもしれません。

感情的なときは、現状の悪い点ばかりが見えてしまうものです。特に根拠もなく、ほかの会社なら現在の職場よりも働きやすいはずだと、盲目的に考えてしまうかもしれません。

そのような状態で転職を決めて、上手くいく可能性は非常に低いです。転職してから、前の職場の方が良かったと後悔する可能性があります。

一時の感情で衝動的に転職したくなったら、冷静になって情報収集をしてみましょう。そうすれば、現在の職場の良い点が見えてくることも多いです。

4.自身の市場価値が分かっていない

転職では自分の市場価値を把握しておくことが非常に重要です。もし、自分の市場価値がよく分からないまま転職活動をしてしまうと、書類選考に通るのにも苦労してしまうかもしれません。競争意識の高さなどから、自分に見合わないくらいの条件を追求してしまうと転職活動が長引いてしまいます。

前職での実績や役職などが転職市場における価値を決めることがほとんどですが、それだけでは判断できないことも多いです。キャリアアドバイザーなどの意見も参考にすることで、自らの転職市場価値を把握できます。第三者の意見を取り入れることで、自分の転職市場価値を客観視できるでしょう。

もし、自分が考えている自らの転職市場価値と、第三者が評価する転職市場価値に大きな差がある場合には注意が必要です。納得のいく転職ができない可能性があります。

【転職を前向きに考えると良い人】4つの特徴

転職をした方が良い人に見られる特徴は次の4つです。自分が当てはまるかどうか確認してみましょう。

1.転職の目的・転職先に求める条件が明確

自分のやりたいことや今後のキャリアなどを実現するうえで、転職が必要だと考えている人です。

将来の目標が明確になっているにも関わらず、現職の業務内容ではやりたいことができない、現職の評価制度ではキャリアアップが見込めないなどで環境を変える必要性があった場合は、転職理由に妥当性があるといえます。

ただし、自分ではやりたいことがはっきり決まっているつもりでも、実現が難しいケースもよくあります。そのため、転職先に関してはエージェントや転職希望先の業界の人などに意見を聞いてみるのも一法です。

転職の際は、「目標を実現できる環境」という面だけでなく、給料面や待遇面など、そのほかの譲れない条件も明確に決めておきましょう。より満足できる転職先を選択できるはずです。

2.企業が求めていることを理解している

転職先の業務内容や人間関係、制度などが自分とマッチしていれば、転職成功といえるでしょう。その点、企業が求職者に求めていることを理解できている人であれば、転職先とのミスマッチが起きにくいといえます。

また、転職では、自分が企業に対して求めることがあるように、企業も求職者に対して一定の条件を求めています。その条件に当てはまる人でないと採用は難しいでしょう。

求人票だけでなく、実際の仕事内容や会社の雰囲気、フェーズなどについてよく考察してみましょう。そうすれば、企業が求める人物像が見えてきます。

また、応募先企業に入社すれば、どんなことで貢献できるのか、どんな活躍ができるのか具体的に考えていなければなりません。そのためには、企業研究や自己分析も必要です。

3.自分に足りない部分を改善できる

自分に足りない面を見つけて反省したり、改善したりできる人、またはその姿勢があると評価される人であれば、一度退職することを選択したとはいえ、悪い印象を与えることはないでしょう。

一方、上手くいかないことを他人のせいにする傾向があると判断されてしまうと、良くない評価を受けるおそれがあり、なかなか採用してもらえません。

転職するなら、現在の職場に不満があったとしても、その責任を押し付けず、自分が改善できる点を探そうとする姿勢が大事です。

4.心身の不調がある

激務はパワハラなどで労働環境が悪いと、心身に影響が出ることもあります。そのような場合には、早めに転職するのが望ましいです。

一度心身の状態が悪くなってしまうと、治るのに時間がかかります。長期間働けない状態に陥ると、転職も難しくなる可能性が高いです。すでに心身に何らかの影響が出ているなら、休憩を一番に考えましょう。

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また転職支援も行っており、そのノウハウやフィードバックなどを他社の面接にも活かせます。
転職する上でキャリアプランや目標などが思いつかない人や自己分析が苦手な人もいるでしょう。グッド・クルーのキャリアアドバイザーとの面談は、そのような理由で転職活動が上手くいかない人にもおすすめです。

ぜひ、グッド・クルーへの応募を検討してみてください。

まとめ

転職をする人が増えてはいるものの、状況によって転職した方が良い場合とそうでない場合があります。まずは、本記事で紹介した特徴に自分が当てはまるかどうか、よく考察してみましょう。
そして、転職した方が良い場合には、きちんと準備して自信を持って転職活動に臨むことが大切です。