人間関係で仕事を辞めたい人が実践すべき6つの改善方法

会社の人間関係は、いくら企業研究を重ねても実際に入社してみないとわからないものです。 入社するまでは輝いて見えた職場も、実際に入ってみると人間関係がストレスとなって辞めたいと思うケースも珍しくありません。 そこで今回は、人間関係における問題や解決方法について詳しく解説をしていきます。


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退職理由の上位が「人間関係」なのはなぜ?

退職理由として人間関係を挙げる人は多く、待遇面の不満などと並んで上位に挙がっています。
出典元:「第5回の就業形態、第6回の仕事の有無・就業形態別にみた退職理由」(厚生労働省)

では、なぜ人間関係が理由で退職してしまうのでしょうか。

新しい環境に慣れるのは難しいから

特に新卒に多い傾向がありますが、会社という新しい環境に馴染むのは非常に難しいです。

学生のうちは自分の好きな人、合う人とだけ仲良くしていれば良かったでしょう。しかし、社会に出ると世代の違う上司、タイプの違う同期とも連携を取らなければなりません。たとえ自分と合わなくても良好な関係を維持する必要があります。

しかし初めて会う人と信頼関係を築くまでには時間がかかり、人間関係にストレスを感じて辞めていく人も多くいます。

人間関係に対する不満は相談しにくいから

職場での人間関係を改善するのであれば、職場の人に相談をすることが解決の近道です。

しかし、人間関係はデリケートな問題なので、なかなか職場の人には打ち明けづらいでしょう。新たなトラブルが発生してしまったり、会社にいづらくなったりする可能性を考える人もいるかもしれません。

エン・ジャパン株式会社が実施したアンケートによると、半数以上の人が人間関係で退職することを正直に伝えられないまま退職をしています。
出典元:「退職理由のホンネとタテマエ」(エン・ジャパン株式会社)

このことからも、職場に人間関係の話を切り出すのは非常に難しいことが考えられます。

表面化しないストレスが溜まるから

人間関係のストレスは一過性のものではなく、一度経験すると記憶に残ります。

ふとした瞬間に嫌なことを思い出し、漠然とした不満を感じることもありますが、目に見えるものではないため、気づかないうちにストレスとして蓄積されます。退職をしたいという気持ちを増幅させることもあるでしょう。

人間関係を改善するために実践すべき6つのこと

職場の人間関係が理由で退職をしたいと感じたときは、まず人間関係の改善を試みましょう。
具体的には誰かに相談したり、上手くいかない理由を深堀りしたりすることで改善できるケースがあります。

1.人間関係が上手くいかない理由を考えてみる

そもそも、なぜ人間関係で上手くいかないのか、理由を知ることも重要です。

自分はきちんとコミュニケーションが取れているか、周りをしっかり見えているかなど、まずは自分にベクトルを向けて状況整理をしてみてください。

結果的に自分に原因があるのであれば、すぐ改善できる可能性が高いです。転職をしても同じ状況を繰り返さないようにするためにも、まずは現在の職場で改善できないか考えると良いでしょう。

2.考え方を変えてみる

今までの固定概念を捨て、新たな考え方を持つことも効果的です。

同僚に対する理想が高い場合、まずは周囲へ期待しすぎないようにすることで、心が楽になるかもしれません。職場の関係は友人関係とは違うのだと割り切って、自分の業務に集中することで新たな気づきが得られることもあります。

職場に対する理想がないか、固執しているものはないかと立ち返ってみることをおすすめします。

3.身近な人に相談してみる

家族や友人など、身近な人に客観的なアドバイスを貰うこともひとつの手段です。自分の気持ちに嘘偽りなく相談することができ、心を整理することにもつながります。

本音を話すことによってなぜ不満があるのか、どうすれば改善できるのかなど、新しい気付きや発見が得られるかもしれません。

4.人事部などに相談してみる

直接、人事に相談できないか検討してみましょう。社内の公平な立場から相談に乗ってくれるため、的確なアドバイスや解決策を得られる可能性が高いです。

また、パワハラやセクハラ、いじめなどの悩みは、社内異動などで対処ができるケースがほとんどです。この場合、転職せずとも人間関係を改善できるので、人間関係で悩んだら一度人事に相談してみましょう。

5.休職できないか検討してみる

さまざまな対処法を試しても上手くいかない場合、休職して自分と向き合うことも必要です。心身的にストレスが限界に達したのであれば、一度会社へ相談し休職を申し出てみましょう。

普段仕事に追われ、なかなか時間が確保できないと、解決策を考えたり、人に相談したりする気持ちになれないこともあります。日常的なストレスを発散できないでいると、精神的な病気になってしまう可能性があるため、休息の時間を一番に考えることをおすすめします。

6.転職を考える

上記5つの対処方法を行った結果、人間関係が改善出来ない場合は、転職という選択肢も視野に入れましょう。

人間関係は仕事において不可欠な要素のため、状況を改善できないまま仕事を続けるのは難しいです。いずれ心身に負担がかかり体調を崩してしまう可能性もあります。一度体調を崩してしまうと、そこから回復するのには想像以上に時間がかかるものです。

転職に踏み切るのは勇気のいることかもしれません。しかし、環境を変えることで人間関係が大きく改善されることも多いです。

次の項からは、転職を選んだときに考えるべきポイントについて解説します。

仕事を辞める決断をする際の注意点

気持ちよく退職を済ませて、転職を成功させるためにはいくつかポイントがあります。

次の職場へ向けて波風を立てず転職し、面接で不利にならないよう準備が必要です。

波風を立てず円満に退職する

波風を立てず円満に退職することは最も大切なことです。

法律上では退職日の2週間前に申し出をすれば退職が可能です。ただし、実際には業務の引き継ぎなどがあるため、会社のことを考えると1ヶ月前には退職の申し出をすることが望ましいでしょう。

また有給休暇の消化なども含め、全体的なスケジュールを把握した上で、退職の際は直上司に伝えるようにすることが一般的です。

面接で前職の退職理由を聞かれたら

就職活動で退職の理由を聞かれた際、人間関係が理由であることはあまり正直に伝えないほうが良いケースが多いです。コミュニケーション能力や協調性に欠けるのではないかと捉えられる可能性があるためです。

また、転職理由がネガティブなものの場合、たとえ理不尽な理由であっても、人事からあまり良い評価を得られないことがあります。

前職に対する不満ではなく、転職した会社で何を実現したいか、将来的にどんな目標があるかを軸に、転職理由や志望理由を考えてみましょう。

転職先で迷ったらグッド・クルーがおすすめ

転職を考えている人のなかには、やりたいことや実現したいことが思いつかず、転職先を決められないという人もいるでしょう。そのような場合は、グッド・クルーへの応募も検討してみてはいかがでしょうか。

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現在人間関係で悩み、転職を考えているものの不安を抱えている方は、ぜひ一度グッド・クルーにお問い合わせください。

まとめ

実際に退職をする際、理由として多く挙がるのは人間関係です。しかし、人間関係が理由で転職をする場合、面接時などの受け答えには注意が必要です。

現在人間関係が理由で転職を検討している人は、まずはなぜ人間関係に不満を感じるのかを考えてみましょう。転職の際は、どのように受け答えすべきかなど、事前準備をしっかりと行っておくことが重要です。