キャリアビジョンを描くメリット
最初に、キャリアビジョンを描くメリットから解説します。そもそも「キャリアビジョン」とは、自分の将来を思い描いて目標を立て、実現するためにどのような経験を積んでいくかを具体的に決めた行動計画のことをいいます。
キャリアビジョンを持たなくても仕事自体はできるものの、目標を見失ってしまうと仕事に喜びを感じられなくなったり、漠然とした不安を抱えたりしがちです。
この項で紹介する、「キャリアビジョンを描くことで見えてくるメリット」を理解して、ぜひ仕事に役立ててください。
自己分析につながる
キャリアビジョンを描くメリットのひとつは、「自己分析につながること」です。自分の目指す将来や目標を定めるためには、まず自分をよく知る必要があります。
自己分析を行うことで、自分の価値観や絶対譲れないことを改めて知ることができるため、客観的に自分を見つめ直すことができるようになります。また自己分析をしていく経過で、自分の強みや弱みを把握できるのもポイントです。
仕事のモチベーションアップになる
キャリアビジョンを描くことで、仕事に対するモチベーションアップも期待できます。明確な将来への目標が定まれば、それに向けて頑張ろうと前向きな姿勢で仕事に取り組めます。
自分が担当している仕事内容に意味を見出せるようになれば、仕事に飽きてしまったり、嫌になったりすることも少なくなるでしょう。高い意欲を持って仕事に取り組む姿勢は、職場での高評価にも繋がるはずです。
今後起こすべき行動が明確になる
キャリアビジョンを描くと、今後どんな行動が必要となるかが明確になります。
また、伸ばすべき長所、不足している部分が分かれば、自分が身につけるべきスキルなども見えてきます。具体的なアクションが起こしやすく、強い目的意識をもって行動できるようになるでしょう。
キャリアビジョンの描き方
具体的なキャリアビジョンの描き方について、順に紹介します。
キャリアビジョンを描いていても、思い通りに進まないことも多いです。そんなときには、方向転換をしてもかまいません。大切なのは常に目標をもち、努力をすることです。
現在、これというキャリアビジョンを持っていない方は、ぜひ前向きに取り組んでみてください。
1:今現在の自分の状況を明確にする
キャリアビジョンを描く第一歩は、いま現在の自分が置かれた状況を明確にすることです。自分の職務上の立ち位置や任せられている仕事の状況について、よく理解しておく必要があります。
実際に紙やノートに書き出してみると、考えをまとめやすくなるのでおすすめです。いま現在保有しているスキル、目標達成のために役立つ仕事の経験なども、すべて書き出して整理をしておきましょう。
2:年数ごとになりたい自分の姿を書き出していく
次に、「年数ごとになりたい自分の理想の姿」を書き出します。途中で挫折しないためにも、長期的なイメージではなく、年数を区切って考えましょう。
たとえば、10年分をまとめてしまうと目標が漠然としやすく、また目標達成までに時間がかかってしまいます。ゴールに近付いている実感を得にくいため、モチベーションが下がってしまうかもしれません。キャリアビジョンを描く際は、年数を細かく区切って目標設定をするのが成功のポイントです。
まずは、「1年後」「5年後」「10年後」に区切り、それぞれ自分がどうなっていたいのかを書き出してみてください。描くビジョンは現在のキャリアの延長線上でなくても良いため、希望を自由に書き出しましょう。
このとき、いま現在の自分の状況と、理想の自分と比較をすることも大事です。理想の自分と現状のギャップを明らかにしておくと、自分にとって不足していること、やるべきことが明確になり、目標に向けての行動計画を立てやすくなります。
また、将来の自分の姿をイメージする際は、自分の人生計画も含めて考えましょう。仕事だけでなく、結婚や出産といったライフステージも考えながら、イメージを広げてください。
3:達成のためにできることを考える
最後に、目標達成のために自分ができることを考えましょう。目標に向けて、いま何をすれば良いのかを考えることが、キャリアビジョンを描くうえでの重要なポイントです。
このとき掲げる手段はひとつではなく、複数の手段を挙げる必要があります。目標達成のために必要な情報を収集して、さまざまな手段を考えてみてください。
いくつかの手段が候補にあがったら、その中から「取り組みやすいもの」「コストや手間を考えて無理なく実行できるもの」を選びましょう。選択肢を作っておけば、一つの手段がうまくいかなかったときでも速やかに方向転換ができ、挫折することを防げます。
手段を考えてみて、成果がでるまでに長期間かかることが予想される場合は、その間でさらに細かく目標を立てることをおすすめします。こまめに達成感を得ることで、モチベーションの維持に務めましょう。
キャリアビジョンによっては転職も視野に入れよう
描いたキャリアビジョンによっては、現在の職場からの転職も視野に入れると良いでしょう。
たとえば、理想の自分になるために、現在の職場以上の経験が必要になるときは、転職も有効な選択肢のひとつです。また、目標達成のために、ワークライフバランスの観点から、仕事を変えたほうが良いと判断するケースもあるでしょう。
過去の日本社会では、終身雇用制や年功序列による職場関係が一般的でしたが、時代によってビジネス環境は大きく変化しています。必要以上に周りを気にして、自分がやりたい仕事や目標を諦める必要はありません。
なりたい自分になるために転職をすることも、キャリアビジョンに沿った行動のひとつです。目標を達成するためにも、転職を前向きに考えてみてください。
とはいえ、キャリアビジョン達成のために多くの企業から適した転職先を選ぶのは難しいでしょう。悩んだら、人材支援会社グッド・クルーにご相談ください。
グッド・クルーは「自分で自分をコントロールする」というビジョンのもと、求職者と企業への支援をしている人材育成会社です。「感情移入能力」を軸に、人だからこそできる力を伸ばし、支援の輪を広げています。正社員の長期雇用を前提としていて、安定した環境で自分のキャリアを伸ばすことができます。
「やりたいことは明確ではないけれど、まずはスキルを高めていきたい!」「なりたい自分になりたい」
そんな方は、グッド・クルーへの転職をご検討ください。
グッド・クルーってどんな会社?独自の強みや大切にしている考えとは
また、「今の会社から転職をすべきか?」という相談も多くいらっしゃいます。グッド・クルーでは1対1でオンラインでのサポートを行い、目標のためにどんな経験が必要なのか、キャリアサポートをしています。安心して相談することができます。
人材育成や研修制度などのサポート体制が充実していて、成長できる環境が整っているので、自分の市場価値を見出したい人にもおすすめです。
目標達成のために転職を考えている方、明確なキャリアビジョンがない方も、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
現在働いている方の中でも、キャリアビジョンがない方は多いでしょう。しかし、明確な目標があれば、働くモチベーションや、今後どんな行動を起こすべきかが見えてきます。
描いたキャリアビジョンによっては、転職するのも有効な手段です。その際は、サポート体制が整ったグッド・クルーを活用して、一歩を踏み出しましょう。