キャリアアップとは?スキルアップとの関係性
まずは、キャリアアップとはなにか、スキルアップとの関係性や重要視される理由について解説します。
キャリアアップの意味
一般的に「キャリア」とは、職業やなんらかの技能上における経験や経歴を表す言葉です。
つまり、キャリアアップとは経験や経歴をもとに立場をアップさせることであり、昇進や昇給、重要なポジションへの起用などが挙げられます。
現在従事している企業の中で、管理職などより上層の立場に昇進、起用されることや、契約社員から正社員への雇用変更などもキャリアアップの一種です。
また、別の企業へキャリアアップのために転職する場合も多く、キャリアアップのためには将来的な働き方のビジョンや目指すポジションを明確にしておく必要があります。
キャリアアップの種類
キャリアアップする方法は、大きくわけて3種類あります。
社内でのキャリアアップ
社内での「昇進」がメインとなるキャリアアップの方法です。
一般社員から上司となって部下をもつようになり、係長、部長、役員などのように企業内での立場が上がっていくことを想定しています。大企業に勤めているケースなど、社内でのポジションが豊富にある場合に多いキャリアアップ方法です。
【同職種】転職でのキャリアアップ
転職でキャリアアップを目指す場合、同職種の他社への転職を行う方法があります。
これまでのキャリアを活かして転職活動を行い、より待遇条件の良い企業や、経験がなければ担当できないような難易度の高いポジションに採用してもらうことです。取引先の規模が大きくなったり、携わることのできる業務の範囲が拡大したりして、さらなるキャリアを積み上げることができます。
【異職種】異動・転職でのキャリアアップ
異職種へ異動や転職を行い、キャリアアップを図るのも方法のひとつです。
異職種へ移る場合、これまで積み上げてきたキャリアの中で、異職種でも能力を発揮できるような強みをもっていると同職種への転職よりも高いキャリアを目指せることもあります。ただし、最も難易度が高く、数年のキャリアでは難しいことがほとんどです。自分自身の強みやこれまでのキャリアで積み上げてきた経験、能力を冷静に分析したうえで転職を検討することが大切です。
キャリアアップにはスキルアップが不可欠
キャリアアップを目指すうえで欠かせないものが「スキルアップ」です。スキルアップとは、能力を磨き上げて専門的な知識やスキルを身につけていき、より難易度や高い知識が必要な業務をこなせるようになることを指します。能力を磨く学習や訓練、経験を通じてレベルアップを図る形です。
高いキャリアを目指すのであれば、それに見合うだけのスキルが必要になるため、まずは自分自身がもつスキルを磨き上げなければなりません。
また、誰しもがもっているようなスキルよりも、他人が持っていないスキルを身につけることで市場価値が高まるため、よりハイランクのキャリアを目指せるようになります。
つまり、キャリアアップを図るにはまずスキルアップを意識することが重要であり、より市場価値の高いスキルを身に付けることが最も効率の良い方法だといえるでしょう。
【4つ】市場で求められるスキルを身に付ける方法
市場価値の高いスキルを身に付けることが重要だと理解できていても、どのようなスキルをどのような方法で磨けばよいかわからない場合も多いのではないでしょうか。
ここからは、就活や転職市場で求められているスキルの種類やそれぞれの概要と、キャリアアップしなければ活かせないスキルについて解説します。
市場で求められるスキル
市場で求められているスキルは、3つに分類することができます。
・テクニカルスキル(業務遂行能力)
テクニカルスキルは、業務遂行に必要な能力や技能のことを指します。たとえば、PCスキルや言語能力などが挙げられ、専門的な知識や技能が必要な業務に欠かせない能力です。
・ヒューマンスキル(対人関係能力)
ヒューマンスキルは、同僚や上司、部下、取引先など、業務上でかかわるさまざまな人と円滑にコミュニケーションを取るための能力のことです。チームを運営する調整力や問題解決能力、プレゼンテーションなどで相手が理解しやすい説明ができる、などの能力が含まれます。
・コンセプチュアルスキル(概念化能力)
コンセプチュアルスキルは、業務上で発生あるいは存在している課題、現状を抽象的にとらえ、概念化して把握する能力のことを指します。「物事の本質を見抜く能力」とも呼ばれており、課題を早期発見する能力や複雑化している事象を概念化して本質的な解決へ導く能力のことです。
それぞれキャリアアップに欠かせないスキルですが、一般社員の間はテクニカルスキルの重要度が高い傾向にあります。
キャリアアップしていくにつれて、ヒューマンスキルの重要度が高まり、企業の役員クラスになってくるとコンセプチュアルスキルの重要度が高くなるのも特徴です。
スキルを活かすためのキャリアアップ
スキルアップの方法には、自分が現在もっている能力を磨いて向上させる方法と、新たに能力を身に付ける方法の2パターンがあります。
個人でできるスキルアップの方法は以下の4つです。
1.毎日の自主勉強を実施し、継続して学習し続ける(業務に関連する知識、資格取得、指導を受けた内容の振り返りなど)
2.企業側が開催しているセミナーや資格取得支援などに参加する
3.社会人向けのスキルアップスクールやオンライン講座、セミナーなどを受講する
4.副業を通じて実践的なスキルを習得する(副業可能な企業のケース)
また、身に付けたいスキルによっては、キャリアアップしなければ身に付けることができないものもあります。
そのため、キャリアアップのためにスキルアップを図り、一定程度のスキルが身に付いたらキャリアアップを図る、という一連の流れをイメージしておくことが大切です。
転職を成功させるためにすべきこと
ここからは、スキルアップと並行してキャリアアップを目指す転職を成功につなげるための方法やコツについて紹介します。
キャリアプランの明確化
キャリアアップを実現するには、まず目指す目標を明確にするための「キャリアプラン」を立てる必要があります。
キャリアプランは将来の設計書であり、目指したいキャリアや働き方、将来的に携わりたい業務などを具体的な行動に落とし込んで計画したものです。
キャリアプランを立てるには、自己分析をしたうえで、自分に向いている仕事や必要なスキルを可視化させ、今必要な行動に紐づける必要があります。
まず目指したい理想像となる「長期目標」を立て、長期目標達成に必要な「中期目標」を明確にし、今行うべき「短期目標」へと目標を細分化しましょう。
長期目標までの道程を「キャリアパス」として設計すると、現在携わっている業務でスキルを磨くことが、将来のキャリアアップにつながるのをより実感できるようになるメリットもあります。
現職で成果を上げながらスキルアップ
キャリアアップのためには、まず現職で成果をあげることが重要になります。現職での経験や身に付けたスキル、達成した実績などが昇進や転職の際のアピールポイントになるためです。
現職で実績を積み上げないまま転職に踏み切っても、評価してもらうことができず、キャリアアップは実現しません。
そのため、まずは現職でキャリアアップのために必要なスキルを徹底的に磨き、実績を積み上げたうえで転職に臨むことが大切です。
もし、現状の業務では必要なスキルを身に付けることが難しい場合、独学やスクール、セミナーなども有効活用すると良いでしょう。
キャリア形成支援サービスの有効活用
スキルアップをしながらキャリアアップを目指す必要があるとはいえど、容易なことではありません。
日々の業務をこなすことで精一杯で、どのような方法でスキルを磨けば良いかわからないという方も多いでしょう。
自分自身の力だけでスキルアップとキャリアアップを両立することが難しければ、キャリア形成支援を受けてみるのも方法のひとつです。
自分の市場価値を高めるためのスキルアップに役立てることができます。人材としての需要が高まることで、より広い視野で自分のキャリアを考えられるようになるでしょう。
キャリア形成支援を受けるなら、人材会社グッド・クルーがおすすめです。入社後の「キャリア形成支援」が充実しており、3年間の「成長実感プログラム」の実施や、資格取得のサポートを行っています。
また、先輩社員と1:1で面談ができる「メンター・メンティー制度」があるのもグッド・クルーの特徴です。面談を通じて、先輩社員とともに着実にスキルアップができる目標を設定したり、日々向き合っている課題について相談したりすることができます。
「転職でキャリアアップやスキルアップを叶えたい」「なにから行動すれば良いかわからない」という場合には、ぜひ一度グッド・クルーまでお問い合わせください。
まとめ
キャリアアップとスキルアップは、どちらか一方だけを実現するには限界があります。
そのため「今はスキルアップすべき時期」「次のスキルアップにはキャリアアップするタイミング」など、現状分析によって行動を起こすことがとても重要です。
自分が目指すキャリアが、社内での昇進で実現できるのか、転職する必要があるのかを冷静に判断し、スキルアップとキャリアアップの両方を実現しましょう。