転職後のミスマッチを防ぐには?失敗しない転職活動のポイント

「ここで働きたい!」と思って転職したものの、後でミスマッチが発生するケースは、意外と多いものです。自分に合っていないと感じながら働くのはストレスとなるでしょう。 この記事では、ミスマッチを防ぐにはどのような点に気をつければ良いのか、そのポイントについて解説します。


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転職後によくあるミスマッチ例

まずは、転職後に発生しがちなミスマッチを知っておきましょう。

業務内容のミスマッチ

求人広告に掲載されていたり、面接で聞いたりしていた内容と業務内容が異なっていた、という場合があります。例えば、リーダーとして採用されたのに実際はそこまで裁量権が無かった、ルート営業だと聞いていたのに新規獲得がメインだった、などです。

業務内容については、内定時に交付される「労働条件通知書」に記載されています。企業が労働契約を締結する際に、必ず交付しなければいけません。ただし、単に「営業」と書かれていれば、ルート営業も新規獲得も含まれることになります。

このように、業務内容が大まかな括りになっているときは、具体的に何をするのか契約を締結する前に質問しておくと良いでしょう。企業側はすでに契約する前提で内定を出しているので、質問によって不利な立場になる心配はありません。

労働環境や待遇のミスマッチ

事前に聞いていた内容と違って、残業や休日出勤が多かったり、給与の額が異なっていたり、正社員登用の機会に恵まれなかったりするなどです。

残業の有無や給与(賃金)については、企業が契約時に書面で明記しなければなりません。記載内容と実態が異なる場合は、労働基準法の第15条に違反し、企業側に30万円以下の罰金が科せられるだけでなく、労働者側も即時に契約を解除できます。労働契約書がどのようになっているか確認しましょう。

正社員の登用など、昇進や昇給に関する部分については、就業規則に明記されているのが一般的です。ただし、内定の段階ではまだ社員になっていないので、ほとんどの企業では開示請求しても認められないでしょう。内定を辞退されて漏洩するリスクがあるからです。

やはり、契約を締結する前に確認するのが望ましいでしょう。

人間関係のミスマッチ

新しい環境になじめなかったり、上司など人間関係が良くなかったりする場合もあります。これらについては、労働条件ではないので、思っていたのと違っていても、企業側に否はありません。

実際に入社してみないと分からない部分であり、事前に100%把握するのは困難です。

ミスマッチを防ぐためにできる3つのこと

では、こうしたミスマッチを防ぐために、何をすれば良いのでしょうか。

1.自己分析で転職の目的を明確に

転職にあたっては、すでに今までの職歴があり、それを踏まえて自分は何をしたいのか、自分は何ができるのかを把握するのが大事です。この部分が不明瞭なまま転職活動すると、具体的な根拠がないまま、なんとなく企業を選んでしまい、ミスマッチが生じる原因になります。

できれば数年から10年先を見越して、キャリアプランを考えておきましょう。その過程で求める賃金や休日などの労働条件も定まってくるはずです。その上で、理想を実現できそうな企業を選べば、大きなミスマッチは防げるでしょう。

2.企業研究は幅広い媒体から

転職先の企業を選ぶときは、労働条件だけでなく、あらゆる角度から分析するのがおすすめです。すべてを知り尽くすつもりで調べておきましょう。

求人広告には、給与や休日などの労働条件は記載されていますが、その企業の全体像までは把握できません。社内の状況や社員の姿を画像で掲載しているところもありますが、それはほんの一部です。

企業の情報は、あらゆるサイトから収集することができます。企業が自ら発信している公式HPや採用サイトだけでなく、新卒者・中途採用者向けのサイトや口コミサイトなどにも掲載されていることがあります。

企業の採用サイトからは、その企業がどの方向に進もうとしているのか、どのような人材を必要としているのか、などリアルな情報を得ることができるでしょう。

また、口コミサイトは、匿名の情報として参考になる場合があります。ただし、人によって企業の印象や物事の受け止め方は大きく異なるため、すべての口コミを鵜呑みにするのは危険です。あくまでも、ほかの情報の補足程度にとどめておきましょう。

3.面接では逆質問が重要

求人広告や自社サイトなど、企業が提供する情報は、ある程度選別されており、必ずしも実情を表しているわけではありません。実情を知るには、社員と直接コミュニケーションをとるのが一番です。

面接では、面接官の質問に応募者が答える形式で進行しますが、終盤には応募者から質問する機会を与えられます。いわゆる「逆質問」です。

これを機に、求人広告や自社サイトで収集できる情報では分からない点について聞き出してみましょう。例えば、一緒に働くメンバーの人柄、1日のタイムスケジュールなどです。

面接官とはいえ、一社員ですから、現場で働いている人の生の声が聞けるでしょう。できるだけ具体的に質問するのがポイントです。

待遇や条件に関する逆質問は良くない印象を与える恐れがあるので、遠回しに尋ねるか、労働契約書や労働条件通知書が交付される際に質問すると良いでしょう。

転職後にミスマッチを感じたら?

どんなに対策をしても、すべてが自分の期待どおりになるのは難しく、大なり小なりミスマッチを感じるのは仕方ないことです。そんなときは、何をすれば良いのでしょうか。

自分で改善できることはないか探してみる

まずは一定期間働いてみて、仕事や労働環境に慣れるのを待ちましょう。1年も経てば、ひととおり仕事をこなせるようになり、労働環境にもなじめるはずです。仕事がうまくいかず、「ミスマッチではないか・・・」という不安は、慣れや環境によって解決できる場合があります。

会社の待遇や福利厚生に関して不満がある場合は、周りに相談してみるのもおすすめです。上司や同僚などが、客観的な視点でアドバイスをしてくれる場合もあります。

会社の雰囲気になじめないなど人間関係での不満については、人事異動や、人員の追加などによって解決することも多くあります。変化がきっかけで働きやすくなる可能性もあるので、すぐの退職を考える前に、まずは様子を見てみることもひとつの手です。

また、仕事の進め方や社員たちとの接し方など、工夫次第で状況が変わることもあるでしょう。自分で改善できるところがあれば、積極的に取り組みたいところです。

改善できない場合は再び転職も考える

時間が経過したり、自分で改善したりしてもミスマッチを解消できなければ、再び転職を検討したほうが良いかもしれません。特に入社時より悪化していたり、自分自身に無理が生じていたりする場合はなおさらです。

ただし、あまりにも短期間で転職を繰り返すと、次の転職の際に悪い印象を与えてしまう可能性があります。なぜ退職するのか言葉にして、採用担当者がそれで納得してくれるか考えてみましょう。

また、退職して終わりにするのではなく、失敗の原因を分析して、次の転職では同じ過ちを繰り返さないようにしたいものです。

グッド・クルーは入社後にもサポートを受けられる

転職後のミスマッチはある程度対策が可能とはいっても、自己分析や働く目的について考えるのは難しいことです。キャリアについて、まだ具体的に考えられていないという方も多いでしょう。

その際には、グッド・クルーの応募を検討してみてください。

グッド・クルーをおすすめする一番の理由は、社員ひとりひとりの市場価値を高めるサポート体制が整っていることです。入社後3年間、月に1回の研修を行う「成長実感プログラム」を実施し、簿記、ITパスポート、販売士といった資格取得のサポートも行っています。

また、先輩社員と1:1で面談ができる「メンター・メンティー制度」では、働く上での悩みや、日々向き合っている課題について相談することができます。ミスマッチを感じてしまわないか不安という方にとっても、親身に相談に乗ってくれる相手が社内にいることは、安心できる要素のひとつでしょう。

転職活動の際に、自己分析やキャリア設計に課題を感じている方は、ぜひグッド・クルーへの応募をご検討ください。

まとめ

転職後のミスマッチを防ぐには、事前に自己分析や企業研究を行い、自分に合っている企業を選ぶのが一番です。

また、労働契約書や労働条件通知書は、内容をよく確認しましょう。一定期間働いて、仕事や労働環境に慣れてくると、ミスマッチが解消される場合もあります。