嫌われる上司の特徴
嫌われる上司には、共通する特徴があります。ここでは、大きく3つに分けて紹介します。
パワハラをする
高圧的な人や、声が大きい人に対して恐怖心を抱いてしまう人は少なくないはずです。部下に暴言を吐く、怒鳴るなどのいわゆるパワハラを行う上司は、嫌われる上司の典型といえます。
明確な言葉の暴力がなかったとしても、無視したり無言で睨んだりする行為もパワハラの一種です。
中には、度を越して暴力を振るう上司もいるかもしれません。パワハラは部下を精神的にも肉体的にも追い詰めるため、人間関係を構築する上で絶対に許されない行為だといえるでしょう。
仕事ができない
上司の最も大きな役割は「意思決定」です。部下から報連相を受けて指示を出したり、トラブル対処に関する最適な判断を下したりします。
部下を育成する立場として、メンタル管理や仕事のアドバイス、業務の管理などを行うことも多いでしょう。
一方、仕事ができないタイプの上司は、具体的な指導ができません。特に、責任を取ることを嫌がる場合は、部下から相談を受けてもあえて明言を避けることもあります。
わからないことを質問しても具体的なアドバイスを受けられず、曖昧な回答しか得られない上司なら、不信感を抱くこともあるでしょう。
このような場合、業務内容を把握できていなかったり、マネジメント方法が分からなかったりと、上司自身のスキルや力量が不足している可能性が高いと考えられます。
理不尽な要求や説教をする
マイルールにこだわるのも嫌われやすい上司の特徴です。
「年功序列が絶対だ」「部下は上司の考えを我慢してでも受け入れるのが当たり前だ」と思っている場合もあります。なにかを決めるときに自分の意見を押しつけ、それ以外の意見を否定する上司であれば、このような傾向があるでしょう。
上司に提案した際に、いつも否定される、真剣に聞いてくれないなどの状況があれば、モチベーションは下がってしまいます。
また、上司に否がある場面で誰かが間違いを指摘したとしても、プライドが高く受け入れないことが多いです。たとえ効率が低かろうが、ほかに正しいやり方があろうが、自分の思うままに仕事を押し進めるのがこのタイプの厄介なところです。場合によっては、部下に対して理不尽な要求や説教を受けることもあるかもしれません。
上司のことが嫌い!関係を改善する方法はある?
上記の特徴に当てはまる上司がいると、部下は日々の業務でストレスを抱えてしまいます。
上司のことが嫌いだと感じているとき、部下としてはどのような対処を取るべきなのでしょうか。大きく分けると、以下の2つです。
・上司のことを知る
・コミュニケーションを工夫する
詳しく説明していきましょう。
自分の言動を振り返ってみる
上司が嫌いだと感じたときは、一度深呼吸して上司といるときの自分のことを振り返ってみましょう。自分を客観的に見てみることで、上司の理不尽な振る舞いの理由が見えてくることがあります。
たとえば、あなたは上司が自分の意見を全否定することに悩んでいるとしましょう。逆にあなたは上司の意見やアドバイスをすぐ実践しているでしょうか。
素直に聞き入れず、反発しながら仕事にあたっているのなら、上司もまたあなたに対して「自分を全否定してくる部下だ」と感じている可能性があります。
人は自分と似ている相手に嫌悪感を抱き、苛立ちを覚えてしまうときがあります。それは、自分の「自覚している欠点」もしくは「直したいけど直せない欠点」を相手から感じるときに無意識に湧いてくる感情です。
まずは自分の上司に対する態度を振り返り、直すべき部分がないかを模索してみましょう。
上手にコミュニケーションを取る
上司が嫌いだからといって、コミュニケーションを避けていては業務に支障が出てしまいます。トラブルのきっかけに気付くことができなかった、不備に気付けなかったなど、大きなトラブルに発展する可能性もゼロではありません。
パワハラ気質のある怖い上司でも、仕事だからと割り切ってコミュニケーションを取ることが重要です。
仕事ができない上司に苛立つなら、上司を業務に巻き込むつもりでより積極的な報連相を心がけてみましょう。部下としては正しい対応をしているため、いざというときに責任追及をされずに済みます。
上司が業務を把握し、責任をしっかり取る立場になってくれれば相談もしやすくなるはずです。あなたからの相談に対して上司がアドバイスをくれたらきちんと実践に移し、上司を頼りにしていることを態度で示すようにしてくださいね。
上司の長所を探してみる
相手に対して悪い印象を持っていると、どうしても嫌なところばかり目につくものです。嫌いな上司がいるなら、あえて良いところや尊敬できるところ、長所を探してみましょう。
上司の良いところが見つかれば、それを本人に伝えてみてはいかがでしょうか。例え部下だとしても、褒められて嫌な人はいません。
「◯◯なところを尊敬しています」と言葉にして伝えてみましょう。「自分を尊敬してくれている部下」として親近感をもち、態度や言動を考え直してくれるかもしれません。
不満点を直接伝えてみる
上司が嫌いで限界を迎えそうなら、いっそ腹を割って不満を伝えてみることも検討してみましょう。上司は自分が部下にひどい態度を取っている自覚がないのかもしれません。
感情をぶつけるような伝え方をすると、余計なトラブルを引き起こすおそれがあるため注意します。
「自分の受け取り方が悪いのかもしれませんが、そういう言い方をされると萎縮してしまいます」といった具合に、自分の否を認めつつ、お願いする形で伝えてみましょう。上司が素直な人なら、態度や言動が改善される可能性があります。
上司が嫌いで限界を感じる時の対処法
すでに上司に対するストレスが限界なら、まずは自分のメンタル管理を行ってください。そのうえで、状況が変えられないかを考えてみましょう。
ここでは、上司が嫌いで限界と感じたときの4つの対処法をまとめました。
気分転換をしてリフレッシュする
会社に嫌いな上司がいるからといって、休日までイライラしたり悩んだりしていては心に限界を迎えてしまいます。
仕事は仕事、プライベートはプライベートとしっかり切り替え、休日には思いっきり気分転換をしましょう。嫌いな上司へのストレスに限らず、社会人である以上は仕事で抱えたストレスをうまく発散するスキルがなければ、溜め込んでしまう一方です。
まずは今の自分がどれだけストレスを抱えているのかを自覚し、どうすればリフレッシュできそうかを考えてみましょう。趣味を楽しんだり、気の合う仲間と出かけたりして気分転換ができれば、また仕事にも前向きに挑めるのではないでしょうか。
社内で相談する
上司に直接不満を言うのが難しいなら、上司よりも立場が上の人や、人事部に現状を説明するのも選択肢のひとつです。部下にはひどい言動を見せる上司も、自分の上司や人事権のある人から注意を受ければ態度を改めるかもしれません。
説明をする際には感情的にならず、愚痴や文句にもならないよう、淡々と事実のみ伝えるように意識しましょう。
異動する
嫌いな上司のそばで働くこと自体を苦痛だと感じているなら、異動願いを出すこともできます。
上司には言いづらい、言いたくないなら人事部に直接相談しましょう。
慣れた仕事から離れて再スタートを切るのは勇気がいる選択かもしれません。しかし、別の上司の下で働けばストレスが軽減する可能性も高いので試してみる価値はあるでしょう。
今の状況説明だけでなく、自分のキャリアプランや会社の人事制度などをふまえて、相談をすることをおすすめします。
転職する
これらの対処法を試してみても状況が改善しない場合や、相談できる相手がいないような場合は、転職を考えることもひとつの手です。
転職後、必ずしも理想の職場へ就けるとは限りません。しかし、納得のいかないまま仕事を続けてモチベーションが下がったり、健康に影響を及ぼしたりするのであれば、「キャリアアップのきっかけ」と捉え、前向きな転職を考えてみてはいかがでしょうか。
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まとめ
嫌いな上司がいるときは、我慢せずなにかしらの手を打ちましょう。上司の上司や人事部など、ときには他者を巻き込みながら対処法を模索してみてください。
すでに限界を迎えていると感じるなら、なにより自分の心身を守るための行動を取るべきです。キャリアアップのきっかけと捉え、転職も検討してはいかがでしょうか。