【業種・職種別】残業のない仕事とは?
残業のない業種や職種を知ることができれば、転職時にどんな仕事を選ぶべきなのか絞ることができます。
業種で選ぶのか、職種で選ぶのか、自分にあった選択方法を取れます。
残業の少ない業種
業種によって、残業が少ない理由はさまざまあり、業種ごとの特徴が伺えます。
『スポーツ・ヘルス関連施設』『医療機器メーカー』『銀行』などが、残業の少ない業種として挙げられます。
スポーツ・ヘルス関連施設
スポーツ・ヘルス関連施設は、BtoCサービスであり営業時間が決まっています。
つまり、お客さまが来店しないことが確定しているため、営業終了後に突発的な事務処理ミスなどが発生しない限りは、残業が発生するようなケースは稀です。
ほかサービス店でも、営業終了時間が確定しているような場合は、残業が少ない傾向にあります。
医療機器メーカー
医療機器メーカーの中でも、特に残業時間が少ないのは営業職です。
医療機器メーカーは直行直帰の営業スタイルが基本のため拘束時間が短いという特徴があります。
医療機器メーカーはBtoBの取引です。一般消費者を顧客とするBtoCとは違って取引先が固定されているため、仕事のスケジュールが立てやすく、突発的なアクシデントが発生しづらいのも特徴です。
営業職は目標とする契約本数があるので、まずはノルマをクリアする必要があります。ですがそれさえクリアできれば、自分のペースで仕事ができ、オフィス就業と違って上司の目がない分仕事がしやすくなり、業務効率が上がるかもしれません。
業務効率が上がれば成績も上がり、そもそも残業の必要もなくなります。
銀行
銀行業界は多くの場合17時が定時です。
また、業界全体として就業時間を守る風習が強いことから、配属先次第では残業が多いということもありません。
稀に残業があったとしても、18時前後には退社できるケースがほとんどで、プライベートな時間も比較的確保しやすい業種といえるでしょう。
残業の少ない職種
職種別では『事務系』『受付』『設備保守』が残業の少ない職種になります。
業種と同様に、残業が少ない理由は職種ごとに違いがあります。
1.事務系
ルーティンワークが続く事務系は、残業が発生しにくい職種のひとつです。
営業のように働けば働くだけ利益が上がるポジションではないので、ある程度の仕事量は決まっています。
また納期に追われ深夜まで残業が続いたりすることも基本的にありません。
良くも悪くも与えられた仕事をコツコツ正確にこなす事務職の場合、定時退社ができる職種です。
ただ、事務には繁忙期があります。
たとえば経理なら、決算や年末調整の時期が繁忙期になります。そのような時期に残業時間なしで帰宅することは難しいかも知れません。
2.受付
受付は営業時間後の業務が基本的にありません。
普段は来社対応や電話対応などをメインに行いますが、会社の営業時間が終われば基本的に来社する人もいません。
そのため定時に仕事を終えられるので、残業がない職種として人気が高いです。
3.設備保守
設備保守のようなメンテンナンスを行う職種も残業があまりありません。24時間保守をする場合であれば三交代制が基本です。
三交代制の場合、自分の仕事を引き継ぐ人が確実に終了時間に来ます。その人が来た段階で自分の仕事は終わりになるため、残業する必要がありません。
稀にトラブルなどの緊急対応が必要な時は残業も発生しますが、通常時は残業がないため定時で帰ることが可能です。
残業のない会社へ転職するためには?
残業がない会社へ転職したいのであれば、上記のような残業がない業種・職種を目指すと良いでしょう。
しかし、あくまで業種・職種の傾向であるためすべての会社で残業がないとは限りません。
そのため、そもそも会社全体として残業がないのかを見極めることも必要です。
残業のない会社を見極めるポイント
残業がない会社を選ぶ際は、以下のポイントを意識して会社を探すようにしてください。
1:社員数
2:離職者数
3:社風・企業文化
まず社員数に関しては、極端に少ないと残業が多い可能性があります。そもそも全体の人数が少ないため、一人にかかる負担や仕事量は当然、多くなります。
さらに社員数に対して異常に売上が高い場合も注意が必要です。莫大な売上を上げているにも関わらず社員数が少ないのであれば、一人あたりの仕事量が多く、残業時間も長くなっていることも容易に想像できるでしょう。
次に離職者数ですが、単純に離職者が多い企業は残業が多い可能性が高いです。
厚生労働省が2018年に行った転職理由に関するアンケートによると、長時間労働が原因で退職をした割合は男性で10%、女性で13%となっています。
契約終了や出向などを除くと、男性では全体の2位、女性では1位に位置しています。
参照:「-平成 30 年雇用動向調査結果の概況-」(厚生労働省)
このように、離職率の高い会社の場合、残業時間が長いことに起因し多くの人材が辞めている可能性が高いので注意してください。
最後の社風・企業文化に関しては、入社してみないとわからないため、やや難しい部分といえるでしょう。もし、事前に現在働いている社員さんの話を聞く機会があれば、直接聞いてみてもいいですね。どのくらい働いているのか、やどういう人が評価されているかなどがわかれば、自ずと残業が多いかどうかが見えてくるはずです。
先輩社員の話を聞く機会がなければ、評価制度やノルマの有無などを確認しましょう。成果主義の企業は、残業をせず効率的に仕事を進めている社員が評価される傾向にありますし、高いノルマが設定されている企業であれば、当然それを達成するためにたくさん働かねばならないこともあるでしょう。
残業のない会社へ転職するときのコツ
上記の特徴をふまえた上で、残業のない会社へ転職を目指すのであれば以下の項目にも注意してください。
1:希望条件を事前に伝える
2:残業時間だけにとらわれない
3:転職の軸を整理する
最初に忘れてはいけないのが、希望条件を事前に伝えることです。残業のない会社を目指すのであれば、面接の段階で残業をしない意思を伝えましょう。最初から残業をしたくないと断言すると、不合格になるかもしれないと心配になるかもしれません。
しかし嘘をついて入社をしても、数カ月後に残業時間が問題で退職したくなってはなんの意味もありません。もしも本当に残業時間が転職活動の軸になるのであれば、残業をしてまで入社しなくて良いと割り切ったマインドも必要でしょう。
また、残業時間のみにとらわれないよう注意も必要です。残業がないが全くやりがいのない会社と、15時間ほど月に残業があってもやりがいのある会社ならどちらが良いでしょうか?
もしも多少の残業が許容できるのであれば、事業内容の面白さや福利厚生の充実など、視野を広げて総合的に判断するようにしましょう。
そして最終的に希望条件とその他の側面を見たうえで、一度自分の転職軸を整理しましょう。自分が働く上で、本当に大切にしたいことは何なのか優先順位をつけた上で、各企業の条件を見ていくと、自分に合った企業が見つかるでしょう。
転職で希望の働き方を実現したいなら
残業のない会社など、自分の希望の働き方を実現したいのであれば、グッド・クルーへの応募も検討してみてください。
グッド・クルーでは、「成長実感プログラム」や「メンター・メンティー制度」を取り入れており、働きながら学べる環境が整っています。1on1や、キャリアコンサルタント面談などの豊 富なサポートを利用すれば、自分のキャリアビジョンも改めて明確にできるでしょう。
まとめ
残業がない会社へ転職をしたいのであれば、まずは残業がない業種・職種を把握しましょう。
その上で残業が少ない会社の特徴を理解できれば、自分の時間が作れる企業への転職を成功させられるでしょう。残業時間で悩みを抱えている人は、ぜひこの記事を参考に、自分の希望する企業への転職を成功させてください。