第二新卒の転職先が決まらない原因は?対処法を解説

第二新卒として転職を始めたものの、なかなか転職先が決まらないと悩んでいる人も多いでしょう。現職と平行して転職活動を進めていると、期間が長くなればなるほど不安になり、焦りも募ってしまいます。 しかし、第二新卒の転職が決まらないのには、いくつかの原因があります。今回は、その主な原因と対処法について紹介していきます。


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第二新卒の転職先が決まらない原因は?

第二新卒とは、新卒で入社してからおおむね3年くらいまでの人で転職活動をしている人のことを指します。ただし、明確な定義はないため、企業によっては5年以内など広く捉えている場合もあります。

若手人材であることから、ポテンシャルが期待でき、社会人経験もある程度持ち合わせているという評価を受けやすいです。企業から見れば、新卒と通常の中途採用の良いとこ取りのような位置づけで、一般的には転職するのに有利といわれています。

しかし、それだけで有利に扱われるわけではありません。第二新卒でも転職先がなかなか決まらない場合には、主に次のようなことが原因であるケースが多いです。

転職する動機が明確になっていない

第二新卒でも通常の転職と同じように、動機を明確にしなければなりません。しかし、現在の職場をとにかく辞めたいという気持ちばかりが先行していると、なかなか採用には至らないでしょう。

応募先の企業から見れば、現在の職場での不満は大きな判断材料となります。採用しても、同じような不満が出てくるとすぐ辞めてしまうのではと予測が立つからです。

転職によって何を実現したいのか、不明瞭な人も多いでしょう。そのような応募者も企業からは避けられがちです。実現したいことがはっきりしていなければ、志望動機も弱いものになってしまうでしょう。

自己分析ができていない

新卒の就職活動のときにすでに自己分析を終えているために、第二新卒では特に行っていない人もいるでしょう。しかし、一度社会に出て働いてみたことで、企業に求める要素など変化していることも多いです。第二新卒として転職活動をする際には、改めて自己分析をする必要があります。

求人票を見てみると、その企業がどんな人材を欲しがっているのかだいたい把握できます。自己分析が不十分だと、その人物像に自分が近いかどうか把握できません。その結果、採用の見込みの薄い求人に応募してしまうこともあるでしょう。

特に、自分の現状と理想がかけ離れているケースが多いです。スキルに見合わない求人にばかり応募しても、採用される見込みはほとんどありません。

また、自己分析が不十分だと、応募先企業に対して自分を採用するメリットを説明するのも難しいです採用されるには、自分の強みや経験、キャリアプランなどを根拠にして、どのような面で活躍できるのか、説明しなければなりません。

第二新卒で転職先が決まらないときの対処法

第二新卒として転職活動を行っていて、なかなか転職先が決まらない人は、次のような対処法を実践してみましょう。

自己分析を徹底的に行う

内定がもらえるかどか、見込みを判断するためにも自己分析を徹底的に行う必要があります。具体的な根拠を提示した上で、企業が自分を採用するメリットを説明できれば、採用される可能性も高まります。

また、自己分析を行っているうちに、現在の職場を辞めたい理由もはっきりしてきます。ネガティブな理由だけでなく、ポジティブな理由を説明できるようになれば、印象も良くなるでしょう。たとえば、「営業ノルマがつらい」という理由だと、あまり良い印象は受けません。これが「一人ひとりとしっかりコミュニケーションを取りたい」に変われば、前向きな印象を与えられるのではないでしょうか。

キャリアプランを明確にする

キャリアプランについても考えておきましょう。5年後や10年後にどのような働き方をしたいのか考えることで、それを実現するための必要なスキルや経験が明確になります。

キャリアプランから見えてきた働く目的や目標に沿った志望動機なら、企業にとっては早期離職のリスクが低く、安心して採用できます。

企業分析を行う

企業分析では、応募先やその候補として考えている企業のビジネスやビジョン、フェーズなどを詳しく分析します。

新卒の就職活動でも企業分析を行った人は多いでしょう。その企業がどのような人材を求めているのか予測できるため、第二新卒でも企業分析の重要度は高いです。第二新卒は新卒と違ってすでに社会に出て仕事を経験しているため、そのことを踏まえた視点で見ることが重要です。

自己分析と企業分析をあわせて行うことで、自分に合っている企業を見つけるのにも役立つでしょう。

第二新卒として転職活動を成功させるポイント

第二新卒として転職活動を成功させるには、次のようなポイントが重要です。

在職中に転職活動を行う

第二新卒として転職を検討している人の中には、現在の仕事をすぐにでも辞めたいと思っている人も多いでしょう。しかし、退職してから転職活動を行うのはあまりおすすめできません。退職後すぐに転職先が決まれば良いですが、転職活動が長引いてしまう可能性があります。

退職後に転職活動を始めた場合には、転職先が決まるまで無職の状態になってしまいます。収入もストップしてしまうため、焦りも生まれるでしょう。それゆえに、妥協してしまったり、転職先とのミスマッチが発生したりする原因になることもあります。

そのようなことにならないために、現在の職場に在籍しながら転職活動を進めるのが望ましいです。そうすれば、転職活動が長引いても、無職になってしまうリスクは避けられるでしょう。

また、もし良さそうな転職先が見つからなかったとしても、現在の職場でまた頑張るという選択肢を残しておけます。

ただ、時間外労働が長時間に及ぶなどの状況で精神的に限界が来ている人もいるでしょう。そのような緊急性がある場合には、退職してから転職活動を始めても問題ありません。

転職支援エージェントを活用する

自分で自己分析を行い、転職サイトなどで地道に求人を探すのも良いですが、転職エージェントを活用するのもおすすめです。

転職エージェントなら自己分析のサポートを受けることができます。自分で自己分析を行っても、長所や短所などなかなか気づけない点も多いです。転職エージェントによるサポートを受けることで、自分では気づけなかった市場価値を知るきっかけになることもあります。

地道に転職活動をする場合と比べて求人探しなどにかかる手間も減るのも、転職エージェントを利用するメリットです。在職中でも無理なく転職活動を行えます。

グッド・クルーもおすすめ

働く目的が見つからない方や、自分に合った仕事が分からないという方は、グッド・クルーを活用してみてはいかがでしょうか。グッド・クルーは正社員雇用を行っている派遣会社です。3年間の研修を行う「成長実感プログラム」や、1on1での面談を行う「メンター・メンティー制度」など、自己分析や市場価値を高めるためのサポートが充実しています。資格取得なども可能です。

実際に業務を行いつつ、自分に合った働き方を探すことができるでしょう。キャリアプランがまだ明確でない人は、ぜひグッド・クルーを検討してみてください。

まとめ

第二新卒は新卒と一般の求職者の両方の良さをあわせ持っており、転職で有利になることが多いです。しかし、自己分析や転職の目的などがはっきりしていない人は、なかなか転職先が決まらないこともあります。

第二新卒としての転職活動が上手くいかない場合には、今一度自己分析を行い、志望動機などを再確認してみてください。それとあわせて転職エージェントなどを活用することで、状況が好転することも多いです。対策を立てて、進めていきましょう。