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グッド・クルーのコアバリューとは?
あなたが会社の主人公
一人ひとりが主体性を持ち、会社を創る側の主人公なのです。そのためには、社歴や働く役職・役割にとらわれずに、「誰かが言ってくれる」ではなく、「自分が何を言うか」を大切にします。
勇気ある変進
ヒトの真価は置かれた状況ではなく、対応の仕方で決まります。変化を恐れず、目の前の出来事をチャンスと捉え、「進化する」「進化させる」決断と行動を起こします。
プロ意識を持つ
プロとは常に相手の期待を超える成果をだす人財です。そのために、人を喜ばせる情熱的な心を持ち、絶えず自己基準を高め創意工夫をし続けます。
支『縁』者というスタンス
業務を通じて「縁」を育むことがこの仕事の真価です。「信頼」の上に築かれる「縁」を大切にし、相手からも「縁」を大切にしたいと思われるファンを創ります。
共創こそ「らしさ」
最もグッド・クルーらしい仕事の仕方は、共に創り出すことです。常に誠実・謙虚・感謝を忘れず、働くメンバーやお客様、クライアントと共にプラスを生み出すことに価値があります。
「人を大切にする」人財支援ビジネスを手掛ける会社にふさわしい文化を作りたい
コアバリューを策定したのは、組織の ”核” が必要だと思ったから
グッド・クルーのコアバリューの誕生は、2018年の秋ごろに社内から「グッド・クルーならではの行動指針があったらいいね」という声があがったのがきっかけでした。2006年にディ・ポップスグループから最初のグループ企業として誕生した当初は、ディ・ポップスグループのクレドを行動指針としていました。2017年に社長が創業者の深川から現在の堀に交代した際、グッド・クルーとしての「現代社会の課題を人事(ヒトゴト)で解決する」というミッションや、「自分で自分の人生をコントロールする」というビジョンが明文化されたのをきっかけに、これらを実現するための具体的な手段を示すため、グッド・クルーメンバーの行動の ”核”となる、共通の価値観=「コアバリュー」の作成に着手することになったのです。
社員みんなが ”伝承者” になってほしい
2018年に社内の企画部メンバーが中心となり、自分たちの手で「企業文化」を築く取り組みとして、コアバリューの作成という社内の一大ミッションがスタートしました。当初はリーダー層、幹部層のみでつくるという案もありました。しかし、理想ばかりを語るものになって、メンバーが「私たちらしくない」と思ったり、上から押し付けられた価値観だと感じてしまったりしてしまうのは嫌でした。そこで、メンバー全員を巻き込み、コアバリューをつくる体験自体を価値として感じてもらえるように、そして、自らにコアバリューの伝承者となってもらうために、当時オフィスにいたメンバー40名で、コアバリューづくりの合宿、「未来創造合宿」を行うことになったのです。
合宿には、社長・副社長・新卒メンバー・中途メンバー・店舗経験の長いメンバー・バックオフィスのみの経験があるメンバーなど、社歴や経歴はバラバラですが、グッド・クルーのミッションやビジョンを本気で目指し体現したいと考えるメンバーが集まりました。
コアバリューには、メンバーが仕事を通じて得た経験や、リアルなお客様のエピソードからうまれた大切な価値観など、「自分たちらしさ」が反映されることを大切にしたいと考えていたので、合宿では一人ひとりがもつ様々な価値観を共有し、コアバリューとなりうるキーワードを洗い出しながら、ディスカッションを繰り返しました。その後、合宿から持ち帰ったコアバリューの材料となるキーワードを少しずつ形にしていき、何度も試作を繰り返して、ようやく現在のコアバリューが誕生したのです。
5つのコアバリューそれぞれに込められた、大切にしたい「想い」
Core Value 01:あなたが会社の主人公
合宿によって本当にたくさんのキーワードが集まりましたが、まず「あなた」という言葉を最初に持ってきたのは、社員みんなにこのコアバリューを「自分のものだ」と感じてほしかったからです。創業者である深川の言葉に、「会社の中に脇役はいない」というものがありますが、自分の立場に関係なく、全員が会社を良くできる・変えられるきっかけを持っているという意識を、常に忘れずにいてほしいという想いが込められています。
Core Value 02:勇気ある変進
コアバリュー作成に取り掛かっていた頃、会社が成長しメンバーが増えていくにつれ、社内に変化を嫌うムードを感じることがありました。自分から起こした変化でないとネガティブな気持ちになってしまうという、マイナスなムードをどうにかしたいと思っていました。とはいえ、自ら変化を起こすというのはとても勇気の要ることです。変化を恐れなくてもいい。変化を起こそうという気持ちを持つことこそ、すごい勇気を持っているということなんだ、と感じてもらうために、この言葉を選びました。「挑戦」というとなんだかハードルが高いけれど、「進化させたい」「成長させたい」という気持ちを持ち続け、どんな小さなことでも、なにか1つでも変えられれば、成長につながるんだ、という想いが込められています。
Core Value 03:プロ意識を持つ
とてもシンプルな言葉ですが、実はこのコアバリューの決定はかなり難航しました。それまで私たちが行動指針としていた、ディ・ポップスのクレドの中にも「プロフェッショナルに徹する」という言葉はありましたし、合宿でも「 ”プロ” という言葉を入れたい」という声は最も多く挙がっていたのですが、皆がそれぞれ自分の中での「プロ意識」を確立していたんですね。例えば営業として、労務として、など、自分の置かれた立場の中での「プロ意識」というのがなかなか揃わなかったのです。最終的には「絶えず自己基準を高め創意工夫をし続けます。」という一文に集約することでまとまりました。
私たちの考えるプロというのは、メジャーリーグ界で活躍を続けるイチローさんのようなイメージです。プロとして試合に出る以上、目標を達成すること、お客様やステークホルダーを満足させることは当たり前。さらに相手の期待値である100%を常に1パーセント以上超える成果を出し、求められていることの一歩先を自身で創造していく。自分自身の成果や結果に一度で満足せず、常に自分を鍛え、自己基準を高めていくという姿勢こそが、プロに求められる資質だと考えています。
そして、そのプロ意識の原動力となる根底は「人を喜ばせたい、幸せにしたいという情熱的な心」であると思っています。グッド・クルーには、とにかく人に対する愛情を持っているメンバーが揃っているのです。
Core Value 04:支『縁』者というスタンス
私たちグッド・クルーは元々、一期一会の縁を大事にしていて、とにかく「人」で育ってきた会社です。ビジネスにおいても「人と人との縁を大切にする」という根本が欠けるようなことがあってはならないと考えています。グッド・クルーのビジネス上、様々な店舗や会社で孤軍奮闘するメンバーも多いので、外から支援するという考え方ではなく、チームの中に入り、輪を広げていくような「縁をはぐくむ」という想いを大切にしています。
「ファンを創る」という言葉は、“私たちのお客様=ファン”という考え方からきたものです。お客様にとって、「良い縁だった」「この縁を大事にしたい」「このご縁をもっと繋ぎたい」と思えるような個人、そして企業であり続けたいと思っています。
Core Value 05:共創こそらしさ
「最もグッド・クルーらしい仕事の仕方、 それは共に創り出すことです。」この一文が、私自身、とても気に入っています。特に「共に」というキーワードに、とてもグッド・クルーらしさがあらわれていると思います。また、「誠実・謙虚・感謝」という言葉は、ディ・ポップスグループでも大事にしている価値観です。常にこの気持ちを忘れずにいることで、「グッド・クルーらしさ」が創られていくのだと思います。
グッド・クルーが「人が創り、人を創る」会社であり続けるには
コアバリューを大切にし続けること
私が入社した当初は社長をふくめ10名のメンバーで毎日のように顔を合わせていたので、明文化しなくても共通言語のようなものが存在していました。今と比べると、「ない」ことが当たり前の状態だったので、とにかく作るのが楽しいという思いでした。文化祭のようなわちゃわちゃ感もありましたし、当時はメンバー全員が仕事を本当に心から楽しいと思えていたと思います。
今は総勢345名、本部スタッフ45名で拠点も大阪・福岡・東京と分かれています。それぞれが、見えてる景色も、大切にしたいお客様も違うので、「グッド・クルーらしさ」がだんだんと統一できなくなってきたと思うことがあります。昨年から新入社員向けにコアバリュー理解についての研修を行っているので、考え方は確実に浸透してきていますが、今後はメンバーが業務を通じてどうコアバリューの意識を持ち続けながら仕事をしていけるかが大事になってくると考えています。コアバリューをどう大切にしていくか、大切にしていくために、研修担当・採用担当として、何ができるのかを模索していきたいです。
「もっと会社のファンになってほしい」
コアバリューは制定後、採用の軸や評価指標、半期に一回の上長面談の中でも活用されるようになり、徐々に浸透しつつあります。メンバーが全員、グッド・クルーという会社のファンになれるような、与えられたものではない、メンバー全員による、メンバー全員のための「コアバリュー」を持ち続けられるような文化を築けていけたらと思っています。
「何をやるかより、誰とやるかを大事にしたい」「人との出会いが成長につながると実感したい」と思っている方に、このコアバリューが生まれたエピソードを知ってもらえたら嬉しいです。