仕事で「怒られてばかり」と感じる20代が陥りがちな思考
新人時代や20代の若い頃は、上司に怒られるのは珍しいことではありません。それでも、何度も怒られていると、徐々に「怒られてばかり」と感じるようになるでしょう。
「怒られてばかり」と考えてしまうということは、思考がネガティブになってしまっている証拠です。それでは、「怒られてばかり」と感じているときは、どんな思考に陥っているのでしょうか。
自分は仕事ができないのでは・・・
ミスや失敗が続き、怒られてばかりいると、「自分は全然仕事ができない」「社会人失格だ」と自信喪失と自己嫌悪に陥ってしまうこともあるでしょう。特に、同僚や同世代の友人らが実績を積んでいればいるほど、「自分だけ仕事が上手くいかない」と劣等感を抱き、より自信をなくしてしまう要因になります。
怒られないようにしなければいけない
怒られてばかりいるとどんどん思考がマイナスになり、「怒られた部分を改善し、次につなげよう」という前向きな考えではなく、「怒られないように仕事しなければ」という間違った思考に陥りがちです。
しかし、「怒られないように」というネガティブな姿勢で仕事をしていては、きちんとした結果はついてきません。
仕事をするのが怖い
仕事でのミスや失敗で怒られることを繰り返し、「怒られないようにしよう」という思考に陥ってしまうことで、仕事に対する姿勢も消極的になってしまいます。そして最低限の仕事しかできなくなることで、さらに怒られる機会も増え「仕事が怖い」という負のスパイラルに陥ってしまうのです。
特に自己肯定感が低い人は、怒られるだけで自分の存在を否定されたと感じてしまう傾向にあり、相手の顔色をうかがうようになります。そうして常に緊張した状態で仕事に臨むことで、どんどん疲弊し仕事に影響が出てしまうのです。
怒られるのはあなたが頑張っているから
「怒られてばかりで苦しい」と感じたときは、一度相手の立場になって考えてみませんか。なぜ怒られるのかを振り返って客観的に考えることで、解決の糸口が見つかるはずです。
ここからはなぜ怒られてしまうのか、また、怒られることに限界を感じたときの対処法について解説します。
怒るのは期待の裏返しでもある
怒られるということはあなたが期待をされていて、価値があると思われている証拠です。もし、あなたが本当に仕事を上手くこなせず「もうこの人は無理だ」と相手に思われているのであれば、そもそも怒られもしないでしょう。
「怒られているうちが華」という言葉もあるとおり、指摘を受けるのは「同じミスを繰り返さず、成長してほしい」と期待されているからなのです。
怒られることが好きという人はいません。それでも仕事に前向きになるために、「怒られるのは期待されているということ」という認識に変えていきましょう。
限界サインを知っておこう
どれだけ「怒られることは期待されているから」とプラスに考えていても、やはり怒られ続けていると心身ともに疲弊していきます。
特に「自信を失って仕事が手につかない」「人間不信に陥っている」「聞いたことをすぐに忘れてしまう」といった場合は、限界が来ているサインです。疲弊したまま仕事を続けていると、体を壊してしまう可能性があります。自分の限界サインを見極め、適度に休息を取ることも忘れないようにしましょう。
しかし、自分のミスや失敗によることが原因だけでなく、単純に現在の仕事が向いていない、環境が合っていないという場合もあります。
人には向き不向きがあるものです。合わない環境で働き続けても、自分を追い詰めるだけになってしまうでしょう。仕事が合わず体に無理が生じている場合、異動や転職を決断するのもひとつの方法です。
転職で新しいキャリアをスタートしたい方は、人材会社のグッド・クルーへご相談ください。さらなるスキルアップと自己成長につながるキャリア形成を、「共感」と「感情移入接客」を軸として全力で応援、サポートします。
仕事で怒られてばかりのときに見直せること
怒られない自分になりたい、失敗を成長につなげたいと思ったとき、どうすれば良いのでしょうか。 例から普段の自分の行動を振り返ってみましょう。自分を俯瞰して見てみることで、怒られない人との違いが見えてくるはずです。
・期限や約束を守れているか
期限や約束が守れないというのは、個人としてだけでなく会社の信用も落としかねません。納期に遅れて急いで作成した提出物は、クオリティが落ちる可能性があります。
勤めはじめたばかりのころや難しい仕事をしているときは、どうしても期限に間に合わないこともあるかもしれません。そういうときは早めに上司に相談しましょう。
・人のせいにしていないか
自分が怒られたことを、ほかの人に責任転嫁していませんか。特にプライドが高いと、なかなか自分のミスを認められず人のせいにしてしまいがちです。ですが、少なからずほかの人の業務が自分のミスに影響を及ぼしていたとしても、まずは自分自身を振り返り、何がいけなかったのか考えることが大切です。
自分に悪いところがなかったかをきちんと振り返り、ミスを認めることで今後の改善策が見つかり、大きな成長へとつながるでしょう。
・きめ細かい報連相ができているか
自分ではしっかりコミュニケーションを取っていると思っていても、実際はコミュニケーション不足で上司を怒らせてしまうこともあります。ミスをしてしまったときだけではなく、作業の進捗や状況の報告など細かい報連相は、仕事をトラブルなく円滑に進めるために重要です。
特にミスの報告は、早ければ早いほど仕事への被害が最小限に抑えられ、上司も対応がしやすくなります。適切な報連相は効率的に仕事をするうえで必要不可欠であるため、これを機に自分の報連相は十分だったか見直してみましょう。
・話を最後まで聞けているか
怒られているときについ反論や言い訳がしたくなっても、いったん最後まできちんと話を聞きましょう。怒っている相手の話を遮って反論をすると、「話を聞いていない」と思われてさらに怒られてしまうおそれがあります。反省しているという態度を見せるためにも、まずは最後まで話を聞くのがベストです。
また、怒られているときだけでなく、普段から相手の話を最後まで聞くことで、相手の意図をきちんと汲み取れ、仕事の効率も上がります。
・反抗的な態度を取っていないか
怒られたからといって、反抗的な態度を取ってはいけません。最後まで話を聞かないのと同じように、相手の怒りをさらに助長させてしまうおそれがあるからです。不貞腐れた態度を取るのではなく、まずは素直に反省している姿勢を見せましょう。
仕事で怒られてばかりの20代の「怒られ力」
自分を振り返って悪いところを改善する以外に大切なのが、「怒られ力」を身に付けることです。怒られ力とは、指摘を素直に受け入れて自分の成長につなげられる力のことで、20代のうちに身に付けておくと、成長スピードがぐんと上がります。ミスをした自分を責めるのではなく、なぜそうなったかを考えて改善できるようにしましょう。
完璧主義をやめる
自己肯定感が低い人ほど、完璧主義になりがちです。何事もミスのないよう完璧にしようという人ほど、怒られると途端に精神的に崩れてしまいます。
人間なら誰でも失敗やミスはするものです。たとえ仕事で上手くいかず怒られたとしても、すぐに「自分はダメだ」と決めつけてしまわず、ミスする自分を受け入れ「失敗しても良い」と思うことが大切です。
怒られているときの上手な対応
上手に怒られるためには、怒られている際の自分の態度や姿勢も見直しましょう。もし自分のミスだと認めたくないと思ったとしても、反論したい気持ちをグッとこらえて、まず最後までしっかりと話を聞き、自分の非を認めて素直に謝ることが大切です。
もし意見や反論がある場合は、少し時間を置きしっかり考えたうえで伝えるのがベストです。仕事に対する熱意や怒られたことへの反省も見えて、ポジティブな印象も与えられます。
実践の繰り返し
怒られて反省したらそこで終了、ではありません。ミスを繰り返さないよう「なぜ怒られたのか」をしっかりと分析し、課題を考えて実践することで成長につなげていきましょう。客観的に自分を捉えるためには、周りの人にアドバイスを求めることも大切です。
また、気持ちを切り替えるためには、課題の実践において将来への目標を定めるのもおすすめです。具体的な目標を掲げることで、怒られることは目標へのステップだとポジティブな思考をもつことが出来ます。
まとめ
誰でも最初から上手く仕事をこなせる人はおらず、特に20代や新人の頃は怒られることも珍しくありません。「怒られてばかり」とマイナスな思考になるのではなく、怒られ力を身に付けて怒られることを成長へのステップに変えていきましょう。
現在の仕事が自分に合っていないと感じているなら、転職するのもひとつの手です。