「好きな仕事がわからない」と感じるのはなぜ?
まずは、「好きな仕事がわからない」という気持ちが沸き起こる理由を知っておきましょう。
「好きなことを仕事に」という気持ちにとらわれているから
好きなことを仕事にしている人は、輝いて見えるものです。「好きな仕事であればなにがあっても苦にならず、モチベーションを維持し続けられるだろう」と考えるかもしれません。
その結果、「好きでもない仕事をするのは間違い」という考えにとらわれていないでしょうか。現在の仕事が楽しくないのは、好きな仕事をしていないからだと思い込んでしまい、新たな仕事を探すときにも「好き」で仕事を選んでしまいます。
しかし、最初から好きなことを仕事にできる人は、それほど多くありません。人生の先輩たちの多くは、生活のために好きではない仕事を続けています。たとえ好きなことを仕事にしても、途中で辛い思いをたくさんしたら、嫌いになるかもしれません。生き生きしていたり、成功していたりする人も、その陰ではたくさんの苦労をしています。
自分の「好き」に自信をもてないから
たとえ好きなことがあったとしても、自分よりも詳しい人や実績を残している人を見て、「自分なんか…」と気後れしてアピールをためらってはいないでしょうか。
しかし、誰でも最初は未経験者であり、はじめから詳しかったり優れていたりするわけではありません。好きなことを仕事にして成功した人も、努力をしたからこそ現在の地位を築いています。人と比べず、行動に移すことが大事です。
好きなことを自分の経験から探そうとしているから
好きなことが見つからないのは、限られた経験の中で自分の好きなことを探しているからという理由も考えられます。とくに学生は名前を知っていたり、聞いたことがあったりする企業に目がいきがちです。世の中にどんな仕事があるのかほとんど知らず、就活を始めてから「こんな仕事があったのか」と気付くことも多いでしょう。
好きな仕事がわからないのであれば、視野を広げてみましょう。現在の好きなことにとらわれず、さまざまな仕事に目を向けてみると、その中に自分が好きになりそうなものが見つかるかもしれません。
労働政策研究・研修機構が発行している、厚生労働省編纂の「職業名索引」には、約27,600種の仕事が掲載されています。世の中にどんな仕事があるのか一度目を通してみましょう。
好きな仕事を見つけるには?
続いて、好きな仕事を見つけるために、具体的になにをすれば良いのか見てみましょう。
自分が好きなことや楽しいことを書き出す
自分が好きなことや、楽しいと思えることを自由に書き出してみましょう。紙に書き出すことで、物事を客観的に判断するきっかけになります。誰かに見せるわけではありませんから、恥ずかしいとか実現できなさそうとか、ネガティブに考えてはいけません。
一通り書き出したら、共通点を探してみます。たとえば、人に喜ばれるのが好きだという共通点があれば、接客が向いているかもしれませんし、コツコツと作業するのが好きであれば、事務的な仕事も苦にならないでしょう。
こうして明確になった好きなことや楽しいことは、仕事探しの指針にもなりますし、履歴書や面接でアピールする材料にもなります。
嫌いなことも書き出す
自分が苦手なことや、嫌いなことも書き出してみましょう。なぜなら、生活のためであっても、苦手を克服したり、嫌いを好きに変えたりすることは難しいからです。無理に就職しても、すぐに辛く感じてしまうでしょう。
たとえば、電話が苦手であればコールセンターは不向きですし、ノルマを強制されるのが苦手であれば、営業や販売員は避けたほうが無難です。
はじめから好きかどうかを基準にするよりも、嫌いなことや苦手なことを候補から外して仕事を探したほうが、結果的に好きと思える仕事が見つかりやすくなります。
まずは目の前の仕事に没頭してみる
すでになんらかの仕事に就いているのであれば、一度その仕事に没頭してみましょう。たとえ今好きだと思えなくても、続けているうちにやりがいを見いだせれば、好きになれることがあるからです。
その仕事に課題があるなら、自分で工夫しながら解決するのもおすすめです。解決したときには達成感を得られるでしょう。こうした積み重ねによって自信がつき、いつのまにか好きだと思えるかもしれません。
興味のあることにチャレンジしてみる
先ほども触れたとおり、何事も行動に移すことで実現する可能性が高まります。好きなことや楽しいことがあるなら、積極的にチャレンジしてみましょう。最初は趣味の範囲でも構いません。続けていくうちに自分の不向きが分かったり、仕事を視野に入れ始めたりすることもあるでしょう。仕事であれば、アルバイトから始める手段もあります。
グッドクルーでは、仕事を通して自分のキャリアや将来設計を考えられるよう、あらゆる環境を整えています。たとえ、入社時には好きな仕事がわからなくても、経験を通して自分の好きや楽しい、得意を発見できるでしょう。早ければ、入社3年後から重要な仕事を任されている社員も少なくありません。
入社後は研修やメンター制度でフォローしますので、安心してスキルアップできます。悩みや迷いがあれば、社長をはじめ、上司や先輩たちが良き相談相手になってくれるでしょう。
グッド・クルー については、以下の記事も参考にしてください。
「グッド・クルーってどんな会社?独自の強みや大切にしている考えとは」(リンク)
好きなことを仕事にしたい人が覚えておくべき2つのこと
最後に、好きなことを仕事にするうえで、覚えておきたいことをふたつ紹介します。
好きな仕事をすることが幸せとは限らない
就職するまでは好きな仕事だと思っていても、実際に働いてみると大変だったり、辛かったりすることが多くて、嫌になってしまうのはよくあることです。
そんなとき、「これは好きな仕事ではなかったんだ」と思うのは間違いです。そのような考えで転職すると、同じ失敗を繰り返すでしょう。好きだからといって、必ずしも成功できるとは限りません。
仕事は、相手の「これがほしい」「こうしてほしい」という要求に応えることができて初めて成立します。自分では良いと思っていても、相手の求めるものではなかったということも頻繁に起こりがちです。自分の好きなこととはいえ、ニーズに応えられないのであれば成果にはつながらず、収入も得られません。
「好きな仕事だから上手くやっていける」という考えは捨てましょう。むしろ、好きな仕事だからこそ、思い通りにならない逆境に向き合う場面は多いかもしれません。
好きな仕事よりも「できる仕事」を選ぶほうが良いことも
好きではなくても、自分が得意なことで無理をせずにこなせる仕事もあるでしょう。好きと思えない仕事でも、相手に必要とされたときや喜ばれたときは、やりがいを感じられるはずです。
こうした部分を伸ばしていけば、自分自身では気づかなかった新たな能力が開花する可能性があります。好きでもなく、嫌いでもないなら、その仕事をしばらく続けてみましょう。いつかその仕事を「好き」といえる日が来るかもしれません。
まとめ
好きな仕事がわからないのは、自分の「好き」に自信がもてなかったり、好きな仕事に出会えていなかったりするからです。好きを重視するよりも、嫌いなことを除外したり得意なことから選んだりすることで、自分に合った仕事を見つけられるでしょう。